アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

年越しで腑に落ちたこと

顔写真
萩原 隆雄 プロフィールへ
しばらく心の片隅に引っかかっていたことがある。ファイターズが10年ぶりの日本一を決めた4か月半前だ。10・29、日本シリーズ第6戦の8回の衝撃は今も忘れられない。同点の2アウト、ランナーなしから西川、中島、岡の3連打で満塁。四番中田が勝ち越しの押し出し四球。問題はここからだ。1点リードでは勝てない!と思いネクストバッターズサークルにいた代打・大谷に期待したが、その大谷がベンチに呼び戻され、出てきたのは7回からリリーフしていた投手のバース・・・???ラジオ中継レポーターを担当しながら、頭に大きなクエスチョンマークがいくつも浮かんだが、結果はセンター前タイムリー。驚いたのも束の間、レアードの満塁ホームランがとどめとなった。まさか!ここでグランドスラム!?文字通り度肝を抜かれたが、これで終わりではない。8回裏の広島の攻撃をバースは三者連続三振で退けたのだ。私のスコアシートの3連続奪三振の枠は赤のエクスクラメーションマークで飾られている。投打の二刀流の大谷のお株を奪う活躍だった。

日本一直後のインタビュー取材で栗山監督に、なぜ代打に大谷を出さなかったのかを聞いたところ、「あれは決めていたこと。バースがいい投球をしていたので、そのまま行かせた」ということだった。とは言え納得できないので「打たなかったら、1点リードで終わったわけですよね?」と聞くと「それでもバースに行ってもらうつもりだった」ときっぱり。実際大谷を使わず、投手のバースがタイムリーでレアードにつなぎ、投げては三者連続三振で凌いだのだから、「栗山監督の第六感、恐るべし」と、一人うなったものだが、後にWBC辞退の顛末で、大谷が右足首を故障していたと判明した・・・そうか!第7戦があったら大谷は先発どころか、打席にも立てなかったのか・・・すとんと腑に落ちた気がした。戦略上言えないことも多い。ましてや市場価値、ウン百億円と言われる球界の宝のことだ。日本シリーズ第4戦8回遊ゴロで一塁ベースを踏んだとき右足首を捻ったが、翌第5戦では、内野ゴロで全力疾走を怠らず、しかも二塁打をマークしていたので、軽症と信じて疑わなかった。多分に無理もしていたのかもしれない。ことしはシーズンを通してケガなく活躍する大谷が見たい。

3月31日プロ野球開幕する。ファイターズの開幕戦は札幌ドームでライオンズと対戦。試合の模様はSTVではテレビとラジオで実況生中継します。是非お付き合いください。

萩原 隆雄のバックナンバー