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萩原 隆雄 プロフィールへ
胆振東部地震の発生から1か月以上が経つ。被災地では今も多くの人たちが避難生活を続けている。中には避難所に馴染まず、車の中で寝泊りしている人もいる。余震が頻発する中、緊迫感をあおる緊急地震速報の警報さえ、当時の恐怖が蘇り、心臓をギュッとつかまれるような思いをする人も少なくないだろう。体に異変をきたしてはいないだろうか。「今がんばらないでどうする。自分は大丈夫」と、思っていても、それは過信というものだ。うまいこと疲労を和らげたり、気分転換をはかってほしいと切に願う。

2004年、新潟中越地震の際、報道記者として現地を取材した。1週間ほどの滞在の最終日、背中から首に頭にかけての激しい痛みに襲われた。宿でVTRを再生しながら原稿と取材メモを何とか書き終え、送信したまでは覚えているが、その後の記憶はない。体が強ばるような肩こりがサインだったが、優先事項が山積していた。被災地や避難所での取材は緊張続き「何とかしなければ」そんな思いも手伝って、体を蝕んだのかもしれない。札幌に帰ってからもしばらく医院に通わなければならかった。

2011年、東日本大震災の被災地では、陸前高田市の避難所で、被災した女性に優しく語りかけた医師の言葉が印象に残っている。
「肉親を失った悲しみで涙したり、突然日常が奪われたことによる怒りでのストレス反応は自然なこと。でも長引けば体調まで崩してしまう人が多いのです。今取り除くことはできないかもしれない。でも時には違うことに目を向けることも意識して欲しい。食事をして横に座った方に『おいしいね』とか、『味が薄いね』とか。そんな会話からはじめてみませんか。」