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鉄腕の背中

先日、ファイターズの宮西尚生投手がプロ野球史上2人目となる、10年連続50試合登板を達成した。単純計算でシーズンの1/3は登板していることになる。
毎年、数多の有望な選手が球界に足を踏み入れ、数少ないレギュラーの座を奪い合う。
その競争に勝った者達がさらにしのぎを削るプロ野球の世界。
一年間活躍したからといって、翌年が保障されているわけではない。
怪我やチーム事情、他球団からの徹底マークなど成績が沈む要因はそこら中に散らばっている。
野球取材に関わり、毎年発売される選手名鑑を読み込むたびに、第一線で活躍することがどれだけ苦難の道のりか…。
しかも、中継ぎというポジションはいつ仕事が回ってくるかわからない。毎日が戦場だ。
結果的に登板がない日も体は最高の状態を保持しなければならない。
そんな宮西投手に記録の節目で話を聞くと、必ずと言っていいほど“他人”が出てくる。
200ホールド達成の際には「今まで中継ぎを支えてきた建山さんや武田久さんがいるからこの記録はある。また、登板数が多いということはそれだけ先発の白星も何試合かは消してきた。そんな皆さんの思いが詰まった記録。あくまで僕は皆さんの代表としていただくだけです。」
今回もそうだ。
「毎日ケアをしてくれるトレーナーさんがいるからこれだけ投げてこられた。」
遠征先ではトレーナーの皆さんを食事に招待し、感謝の思いを形にする。
技術だけではない。宮西投手の“心の野球”がここまでの記録を作り上げる土台になっているのだと確信する。
残るは中日・岩瀬投手が99年-13年にマークした15年連続50試合登板。
高い壁であることは間違いないが、宮西投手なら必ず超えてくれるはずだ。
そして、その大きな背中は若手中心のファイターズの道標であり続けるだろう。

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