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久し振りの「今年の目標」

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 先日、旅の途中で初めてカプセルホテルを利用した。お部屋はスリムなベッドしかないタイプと、ベッドの下に荷物が置けるスペースのあるタイプの2パターン。私はスーツケースをあけて荷物を出し入れしたかったので、後者を選んだ。といっても、スーツケースを開ければそれを飛び越えないと廊下には出られなくなる。
 ただ女性専用というだけあって、こじんまりはしているものの清潔感があって居心地がいい。 小さい頃自分の部屋を与えてもらえなかった私は、姉の部屋の布団などをしまっておく押し入れの中ににポスターを貼ったりちゃぶ台を置いて我が城にしていたが、あの思い出が蘇ってきた。これは悪くない…がしかし。各部屋と廊下を仕切るのは薄いアコーディオンカーテンのみ、その下には10cm程の隙間があり鍵はない。どこからともなくガサガサと荷物を整理する音やお友達同士なのだろか、一部屋に集まって話す声…豪快なイビキに歯ぎしりが聞こえてくると(大変申し訳ないが)夜の動物園にでも迷いこんだようだ。その環境から離れるべく、大浴場へ行ってみることにした。コンパクトながらも温泉ということもあってポカポカと体の芯から温まり旅の疲れも癒される。すっかりいい気分になった私は戻ってさっさと寝ることにした。疲れと温まった体で寝付きも良さそうだ。…と、自分の城の前に戻るとアコーディオンカーテンの向こうから何やら物音がする。
「…泥棒っ?!」
せっかくの楽しい旅の思い出がまさか最後に泥棒に水を差されようとは…これは許すまじ!と正義感と奮い立たせアコーディオンカーテンに手をかける。プルプルと小刻みに揺れる手でそれを勢いよく開けると「ヒャッ」という声をあげ驚愕の表情を浮かべる見知らぬ女性。
「私の部屋で何をっっ!」
…と心の中で言うか言わないかのタイミングで目に入ったのはスーツケース。あれ?私のじゃない。あれ?見たことのないコートが壁にかかってる。その間0.1秒。
「すっ、すみません、ごめんなさいっ!!」
と言ったのはその女性、ではなく私。部屋番号を確認するとそこは「16」、私は「17」。間違えたー!!恥ずかしいやら申し訳ないやら・・。
 ここ数年は達成した試しがないので年始に「今年の目標」を掲げることをやめていたが、「落ち着きのある人になる」を密かに今年のテーマとすることにしよう。

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