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常識を疑え!

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2月14日にアナウンサー日誌を担当するからには、バレンタインについて語らなければいけないような気もするが、特に広がる話題を持ち合わせていないので、今回は敢えて「のり弁」を取り上げたい。
今更説明は必要ないとは思うのだが、「のり弁」とは、ご飯の上におかかや昆布の佃煮を乗せ、ご飯も見えなくなるほど全面に海苔を敷く。おかずはちくわのてんぷらと白身魚のフライ。きんぴらごぼうなどのちょっとした副菜と漬物が添えられていたりする。どこのお弁当屋さんでも、決まってこの定番通りに出てくる安心感。ついつい他にも魅力的なメニューが沢山あるので遠ざかっていたが、あの味わいは無性に恋しくなる。
というわけで、十数年ぶりだろうか?というくらい久しぶりに「のり弁」を買いに出た。
早速、STV近くの「A」弁当店へ。のり弁はもちろんレギュラーメニューだ。一番安い価格設定なのも嬉しい。わずか数百円で出来たて熱々を享受できる喜びを感じつつ、社内へ戻り、弁当の蓋を開けた。揚げ物の香ばしい匂いと共に、ふわっと海苔の香気が広がる。はやる気持ちを抑えつつ、まずは醤油をかけないと、と付属されているはずの小袋を探した。
・・・無い!醤油が無い!
弁当容器を止めてあった輪ゴムに、ソースの小袋は挟まっていたのだが、醤油の姿はどこにも無かった。きっと店員さんが忘れたのか、ソースと醤油を間違えてしまったのだろう、とそのソースを白身魚フライにだけかけて、恋焦がれたのり弁を頂いたのだが、醤油がない分、やや心残りになってしまった。
そこで数日後にリベンジ!と、またしても「A」弁当店へ。いそいそと社へ戻り、取り出してみると・・・そこには前回と同じくソースのみが入っていた。こうなると、店員さんが云々ではなく、企業としての方針で「A」弁当店ではのり弁にはソースと決められているのだろう。
ならば、別の日、今度は「B」弁当店へと出向いてみた。こちらののり弁はご飯とおかずが別々に盛り付けられているが、おかかに海苔、ちくわてんぷらと白身魚フライという基本は変わらない。ようやく念願の「醤油しみしみのり弁」が食べられる!と、社に持ち帰って開けてみたところ・・・なんてこった!ここもソースのみだった!
のり弁から遠ざかっていた数年間にいったい何があったのだろう?のり弁にはソースをかけることとする法律でも制定されたのか?いや、そんなはずはない。フライだろうと醤油をかけ、おかずのみならず、海苔を敷いたご飯にもしみ込むまで醤油をかけてやることで、のり弁の味わいは完成するのだから!
最後の望みをかけて、「C」弁当店へ。A,Bはチェーン店だが、個人経営のこの弁当店ならばきっと昔ながらののり弁が食べられるのではないだろうか。期待を込めて、蓋を開けると・・・
やったー!醤油だー!ようやく出会えた!会いたかったよ!のり弁の醤油!
その日ばかりは、塩分の摂取量には目を瞑り、添えられた醤油を余すことなくのり弁にふりかけて、心ゆくまで堪能した。
「のり弁には醤油」
自分にとっての常識が世間でも常識とは限らないと思い知らされるような出来事だった。
なお、STV近くの弁当店として登場した3店のイニシャルは、実際の店名とは異なりますので悪しからず。

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