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お金の「怖さ」

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松下 祐貴子 プロフィールへ
現金を使う機会が減った。最近は、カードをかざすだけでお金を支払える電子マネーを多用している。コンビニエンスストアだけでなくスーパーなどでも使う人をよく見るようになったと思っていたら、電子マネーの決済金額は右肩上がり。日銀の統計によると、去年5兆円を突破したそうだ。ただ、私がその流れの中にいるのは、小銭の出し入れが面倒だからというわけでも、世の中について行かなければという危機感からでもない。恐怖感からだ。前述のとおり、特にコンビニでは会計を「ピッ」と瞬時に済ます人が増え、もたもたしていると、後ろに並んでいる人の苛立ちがひしひしと背中から伝わってくる。小銭を少しずつ出した挙句、足りずにお札で支払おうものなら、これぞ「地獄の鬼すら反吐吐く所業!」と笑いにならない視線を投げかけられる(ように感じる)。実際に舌打ちや溜息、つま先を鳴らすトントンという音が聞こえたこともある。そんな時は、「たかが数分でそこまでイライラするくらいなら、あと5分早く家を出たらどうですか?予定通りにことが進まないのを見越して行動するのが、デキル人ですよね。」と正面きって、言えるはずがない。「どうかお許し下さい!!」と内心土下座で、転がるように店を出た。このように、至極個人的な止むに止まれぬ事情で電子マネー使用者となったわけだが、確かに便利だ。恐怖も負い目も感じることなく、ピッとしてサッと立ち去れるのだから。しかし、速さばかりを求めるのではなく、穏やかに待つことが、また、会計時には「ありがとう」を忘れずに言うことがデキル人でありたいと思っている。

松下 祐貴子のバックナンバー

2017年 (3件)

2016年 (12件)

2015年 (17件)