アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

決め台詞

顔写真
宮永 真幸 プロフィールへ
古いところでは「関係ないね」「不器用な男ですから」最近だと「倍返しだ」「びっくりぽんや」「海賊王に俺はなる」などドラマや漫画では決め台詞というものがある。誰もがこの言葉がその人から出てくるのを待っていたりする。有名人やドラマの主人公でなくとも、みなさんの身近な人で決め台詞を持っている人はいないだろうか?私の周りでは何人かいる。

若い頃スポーツ取材の現場でお世話になったベテランの新聞記者。よく取材後に飲みに誘ってくれた。当時はインターネットはもちろんパソコンもなく、地方での取材となれば手書きの原稿を電話口で読み上げて本社に出稿していた。その原稿は瓶ビールをグラスに注ぎながら書くという昭和の新聞記者だった。その人の決め台詞が・・・

「疲れまっせ」

なぜかこのときだけ関西弁のイントネーション。調子の上がらない選手のことを嘆きながら、ため息交じりに「疲れまっせ」その「間」がなんとも絶妙で、私にとっては忘れられない決め台詞だ。そして「疲れまっせ」といいながら書く原稿はどれも選手への愛情があふれたものだった。


いきつけの店でたまに顔を見る年配の男性。部下を連れて、ほろ酔い気分でやってくる。どこの会社でどんな立場の方か詳しくは知らないが、話しぶりから偉い人だと推測される。その人の決め台詞が・・・

「飲むしかない!」

なぜかこのときだけ大きな声。小さい店なのでカウンターで隣になると世間話をするのだが、どんな話も最後には「飲むしかない!」でまとめられてしまう。
あくまでも笑顔で力強く。これも私のお気に入りの決め台詞だ。そして話が一区切りとなるごとに部下に乾杯を求める愛情あふれる上司である。

いずれも人生経験を積んだ人だから言える決め台詞。その佇まいとあいまって説得力を持つ。そんな決め台詞が似合うように私も歳を重ねていきたいものだ。

宮永 真幸のバックナンバー