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氷にふりまわされて

顔写真
小笠原 舞子 プロフィールへ
はじまりは1枚のポスターでした。
一面真っ白に染まった海の中を突き進む、赤い船。
広大な海を埋め尽くしていたのは荒々しい無数の氷の塊。
そのポスターを目にした瞬間、私は流氷に心を奪われました。

早速、日帰りの紋別行きバスツアーを予約。忘れもしない1年前の2月25日です。
しかし、そのバスツアーは最少催行人数に到達せずツアー自体が取りやめになってしまいました。ツアーが行われないのでは仕方がありません。北海道に来て1年目の冬、ガリンコ号に乗る夢は残念ながら断念となりました。

それから、およそ1年の月日が流れ、また流氷のニュースが飛び交うようになります。しかも、12月中旬には青森県八戸市にある海上自衛隊がオホーツク海でこの冬初めての流氷を観測したと発表し、今年の流氷は例年より相当早いペースとのこと。
“この10年で最も速い”そんな情報が私を焦らせます。最新の流氷の位置を教えてくれるサイトとにらめっこしながら、意を決して1月末のツアーを予約しました。

しかし2週間後、今度はこんなニュースが…
 「枝幸町などオホーツク海沿岸北部に接岸する一方、南下は足踏みをしている。」
低気圧による西風の影響で網走や紋別よりも先に枝幸、稚内に接岸。そのため南下は当初の予定から、だいぶ遅くなっているというのです。周りからも1月はちょっと早かったんじゃない?と言われる始末。流氷の速報がテレビやラジオで伝えられるたび、私の流氷への期待は淡いものになっていきました。

そんな中、ガリンコ号乗船の日まであと3日と迫った1月26日、朗報が…!
紋別市が、流氷を陸から肉眼で確認できる「流氷初日」を観測したと発表したのです。沿岸に接近したことでガリンコ号は今季初めて流氷帯での運航を行い、テレビでは流氷をかき分けて進むガリンコ号の迫力に観光客が歓声をあげる姿が映し出されていました。海面も真っ白とはいかないまでも、びっしりと氷が漂っています。
あぁ、これなら…流氷が見られる!!!よかったぁ。
これまでの情報から、あまり期待しないようにしていた私はほっと胸をなでおろしました。

そして29日。待ちに待った当日。天気は快晴、雲一つない真っ青な空はまさに流氷日和…!
意気込む乗客たちを乗せてバスは出発しました。
しかし紋別の手前にバスが差し掛かったところで、ガイドさんが一言。
「みなさんに悪いお知らせです。海の様子を電話で確認したところ、残念ですが今日は流氷を見ることができません…」

その言葉を聞いたときのショックの大きさたるや!!!
なんでも前の日、陸から沖に向かってかなり強い風が吹いたそうで30キロの沖合まで遠のいてしまったそうなのです…
ガリンコ号からの海の様子がこちら。
  • 画像
あまりのくやしさに船の上ではこの表情。
天気は最高で、青い空と海がきれいだからこそ余計悔しいものです。
流氷…私の心をつかんで離さないもの。
手が届きそうで届かない繊細さが追うものの心をくすぐるのかもしれません。

来年こそは絶対に流氷をこの目で見る、そう誓った日でした。

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