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ネコ物語

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内山 佳子 プロフィールへ
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小2の娘とお友だちを連れて「猫カフェ」に行った。部屋の中で自由に寛ぐ猫たちと触れ合えてお茶も飲める空間だ。おもちゃで猫をじゃらし大喜びしている娘を見ながら私は遠い昔にタイムスリップしていた。

最初に飼ったネコは双子で付けた名前は「ミイ」と「ケイ」(ピンク・レディ世代ですが何か)しかし私の独断で拾ったネコだったので親に反対され3日間しか置いてもらえなかった。ネコを失った私は悲しみに暮れ、誰にも告げず家を出た。小学2年生の時だ。野良猫が多いと聞いた隣町まで、生まれて初めて一人でバスに乗った。ポシェットに往復のバス代とカツオ節1袋を入れて。バスは終点の隣町に着き、私は見知らぬ路地裏を歩く。そして野良猫を見るやカツオ節をササッと地面に撒いた。おびき寄せて捕獲する作戦だったが、警戒心の強い野良猫は全く近づいて来ない。カツオ節も残りわずかになり辺りが薄暗くなった頃、あるお宅の玄関先に可愛い子猫がいた。「これだ!」迷わずチャイムを鳴らす。やがてドアが開き出てきた家主に私は言った。「このネコを下さい」家主である女性は明らかに怪訝な顔をしたが返事をくれた。「このネコはあげられないけど、こっちならいいよ」指差す方を見ると高い木の枝に大きな白いネコが座っている。子猫の母親だった。親切な家主は親猫をダンボールに入れ、紐で縛り持ち手を付けて私にくれた。しかし小2の私には重過ぎるネコ入りダンボール。帰りのバスではネコが箱の中で暴れ、泣き叫びながらダンボールの持ち手の穴から鋭い爪を立てる。否が応でも注目の的になる私。ダンボールの重さと恥ずかしさで真っ赤になりながら私は身勝手にも家主を恨んだ。「なんでこんな親猫をくれたのだろう。子猫がよかったのに!」とっぷり日も暮れて帰宅すると、私を心配しくたびれた表情の母親がいた。先手必勝、怒られる前に私はダンボールを開けた。中からは恐怖で形相の変わった大きなネコが出てきた。それを見た母親は言った。「・・・化け猫?」以来その化け猫と私は17年間暮らすことになる。

「ママ!ネコ飼おうよ、ネコ飼ってよ〜」とせがまれハッと我に返った私。ネコがいる生活の楽しさはよく知っているが、今は難しい。しばらくは猫カフェ訪問で癒されよう。
写真は一番サービス精神旺盛で懐いてくれた猫カフェの「ブンちゃん」だ。