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島に渡る。

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内山 佳子 プロフィールへ
かつて取材で何度も訪れた利尻島、礼文島。当時はロケ車で札幌から稚内まで行き、稚内からフェリーで2時間かけて礼文島に渡ることが多かった。このフェリーでの移動時間が格別だ。利用するのはいつも2等室。広々としたカーペット敷きの空間。好きな場所に荷物を置いて己の居場所を確保。身を起こしていると船酔いしそうになるのでリュックサックを枕にごろ寝を決め込む。横たわっていると背中全体に感じる波の揺れも心地いい。1時間半ほどまどろみタイムを楽しんだらデッキへ移動。潮風を受けた髪の毛がペタペタと頬にまとわりつく感覚も非日常だ。左を見れば利尻富士。目前には礼文の島影が迫ってくる。礼文島では断崖に人知れず咲く高山植物や豪快漁師さん、名物ユースホステルや牧場など様々取材させてもらった。そんな島の魅力を娘に見せたくて先日、13年ぶりに訪れた。スケジュールの都合で空路利尻へ。絶好のフライト日和。着陸直前利尻山の頂を旋回する。残雪も爽やかにぽっかりと海に浮かぶ名峰!!贅沢な空中散歩を楽しみながらふとよぎったのが106年ぶりに利尻島で確認されたヒグマのことだ。フェリーでもなく飛行機でもなく自力で海を泳いで島に上陸したであろうヒグマ。お嫁さんになるメスを探して渡った、とも言われているが利尻島に相手はいないはずだ。この山の奥深くの森を今も彷徨っているのだろうか。「メスはいないよーーーーーーっ!」私は上空から叫びたくなった。2泊3日の滞在期間、駆け足で島を巡った。娘がどこまで島の魅力を感じ取ってくれたか分からないが、再び訪れる時はぜひフェリーを使って欲しい。
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