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寒さや雪…「冬の災害」必要な備えとは

いつ起きてもおかしくない「冬の災害」。
北海道の厳しい冬に災害が起きた場合、命を守るためには何が必要なのでしょうか。
「冬の災害」への備えを取材しました。

道北・豊富町で牧場を営む三澤弘則さんです。

(みさわ牧場 三澤弘則さん)「牛に搾乳の機械をつけたばかりのときにびたっと(電気が)止まって、思わず慌てました」

今月12日から3日間にわたり道内は大雪に見舞われ一時最大6200戸が停電。
「真っ暗ですね、電気つかない。やっぱりだめですね、はあ。真っ暗です」
猛吹雪で三澤さんの自宅や牛舎も停電しました。
しかし、胆振東部地震を教訓に用意していた発電機で電力を確保できました。

(みさわ牧場 三澤弘則さん)「あらかじめ準備をしていなかったので端子をどれにつなぐのか、そこを手こずったのが1つ。やっぱり準備というか、練習・訓練はしておくべき」

では、家庭ではどのような準備が必要なのか。ホームセンターでおすすめの防災用品を伺いました。

(ジョイフルエーケー屯田店 小林孝平さん)「こちらがいま一番売れているカセットガスストーブです」

冬に必要不可欠なのが電気を使わずに暖を取る商品。
昨シーズンと比べ売り上げが1.2倍に伸びているということです。

(客)「災害とかがあったときに電気が使えなくなったら困るので、これ一台あれば寒さもしのげるかなと思って見に来ました」

使い方を防災士の水口綾香さんに聞きました。
カセットボンベ式ストーブは一酸化炭素中毒の危険があるため、必ず換気が必要です。
ほかにも注意点が。

(防災士 水口綾香さん)「通常のカセットガスだと5度を下回るとつきにくくなって、0度を下回るとつかなくなってしまう」

カセットガスのストーブが使えない場合を想定し、蓄電池と電気毛布なども備えておくのがよいということです。

突然訪れる真冬の災害。命を守るために防災用品の準備と適切な使い方を知っておくことが大切です。

真冬の災害に備えるべき「防災用品」です。
【カセットボンベ式ストーブ】
→電気を使わずに、カセットボンベで暖をとることができます。
しかし、カセットボンベは気温が5度を下回るとガスが気化しにくくなり使えなくなってしまいます。

【蓄電池】
→あらかじめ充電しておくと手軽に電気を取り出せる電源で、携帯電話の充電などができます

【電気毛布】
→電気毛布と蓄電池があれば、ストーブが使えない場合でも効率的に暖がとれます

適切な方法で、日ごろから使い慣れておくことが大切です。

(2022年1月24日放送)
「どさんこワイド179」  2/9(木)12:47更新

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