ＳＴＶ札幌テレビ

1959年に開局したＳＴＶ・札幌テレビ放送は50年余りの歴史の中で、北海道の鉄道路線に関するさまざまな映像を撮影し、その多くを資料映像として保存しています。
時代が21世紀に移り変わり、かつて存在した鉄道の記憶と記録が失われつつある今、ＳＴＶは「スイッチバック　〜北の鉄道〜」と銘打って、それぞれの鉄路が存在した意義と、廃止を余儀なくされた時代的な背景を振り返るDVDを制作いたします。
DVDでは、かつて線路や駅舎が存在していた場所が現在どうなっているかという最新の取材映像と、「さよなら列車」の運行をはじめとするノスタルジックな映像や、歴史的な意味合いの強い資料映像を折りませながら構成します。
「スイッチバック」とは、「険しい斜面を登るために一時的に後退運転をする」という意味の鉄道用語です。言葉を換えるのならば「前に進む勢いをつけるために必要な助走区間」とあらわすこともできるでしょう。
『鉄道路線の廃止』という出来事は、北海道の20世紀史の中では大いなる変革のシンボルです。先人たちが切り拓いてきた鉄道の歴史を学びつつ、北海道の未来を考える上での足がかりを探ります。