福永探偵社〜豊平川の謎の橋
2018年4月24日(火)
福永探偵社〜豊平川の謎の橋
北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。今回は、新人探偵の佐藤アナと大慈弥アナが“豊平川に架かる謎の橋”について調査しました。
豊平橋と一条大橋の間に、人も車も渡れない2つの橋があるんです。1本目の橋は、真下から見てみると車も十分通れる広さがあり、札幌市水道局の管理であることがわかりました。2本目は、人ひとりが歩けるほどの細い橋です。「でんでん大橋」という名前があり、かつての電電公社「NTT東日本」が管理していることがわかりました。
豊平川第一水管橋
まずは佐藤アナが札幌市水道局へ。普段は絶対に立ち入り禁止の橋を、特別に渡らせていただけることになりました。橋は豊平川第一水管橋といって、昭和45年に建設された、水道水を運ぶ為に作られた専用の橋でした。2本の水道管があり、運ぶ水の量も凄いんです。1時間に、なんと70万リットル(札幌ドーム満杯で4.5杯分)の水が運ばれていて、札幌市内で最も重要な水道管だったんです。
でんでん大橋
一方、大慈弥アナはNTT東日本を訪ねると、あの橋に関わる「超極秘空間」に連れて行っていただける事になりました。入り口、場所など一切公開できない謎の空間。琴似や新札幌など市内各所とつながっている、およそ38キロにもおよぶ秘密の地下空間です。橋の内部は、セキュリティの関係上、撮影禁止とのことでした。
つまり、「でんでん大橋」は昭和55年、現在のNTT、当時の電電公社が建設した、日本で初めての通信ケーブル専用の橋です。電話回線や、光ケーブルが橋を通って豊平川を越えています。
つまり、「でんでん大橋」は昭和55年、現在のNTT、当時の電電公社が建設した、日本で初めての通信ケーブル専用の橋です。電話回線や、光ケーブルが橋を通って豊平川を越えています。
橋は札幌の高度経済成長期につくられたライフライン
豊平川に架かる“謎の2本の橋”の正体は判明しましたが、さらに豊平川の橋について調べてみるともっと面白いことがわかりました。
豊平川に架かる代表的な橋は全部で35本あります。その中で「水管橋」や「でんでん大橋」と同じ昭和40年〜50年代に作られた橋は実に19本。橋が多く作られた年代は、マチの歴史と発展に大きく関係しています。
札幌の歴史を研究して40年の和田由美さんは「1972年開催の札幌五輪のために地下鉄南北線が開通、合わせて札幌地下街もオープンしました。1975年からの10年間で40万人という人口の急増で、水道や電気などのライフラインが必要となり、橋が作られた」と教えてくれました。
豊平川に架かる代表的な橋は全部で35本あります。その中で「水管橋」や「でんでん大橋」と同じ昭和40年〜50年代に作られた橋は実に19本。橋が多く作られた年代は、マチの歴史と発展に大きく関係しています。
札幌の歴史を研究して40年の和田由美さんは「1972年開催の札幌五輪のために地下鉄南北線が開通、合わせて札幌地下街もオープンしました。1975年からの10年間で40万人という人口の急増で、水道や電気などのライフラインが必要となり、橋が作られた」と教えてくれました。