どさんこワイド179

てくてく洋二〜札幌の聖地・円山編

2018年5月14日(月)

てくてく洋二〜札幌の聖地・円山編

  • てくてく洋二
北海道の知られざる歴史を、木村洋二アナウンサーと専門家が歩いて探す新コーナー「てくてく洋二」。今回は、札幌の歴史に詳しい「札幌市公文書館」の榎本洋介さんと共に「円山地区」を探訪しました。
榎本さんは「新札幌市史」という歴史書の編集に携わった、札幌の街の歴史のプロフェッショナルです。

北海道神宮・円山第一鳥居・第二鳥居

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    円山第一鳥居
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    第二鳥居
円山第一鳥居は、高さ19.1mと大きく、初代は明治28年(1895年)に竣工、現在の鳥居は昭和43年(1968年)に竣工したものです。
北海道神宮の本殿・第二鳥居はどこを向いているか知っていますか?実は、ロシアを向いているんです。当時(江戸〜明治)、ロシアが樺太から南下していたため、北方への守りのために北(正確には北東)に向けて鳥居が設置されました。
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北海道の総鎮守「北海道神宮」は、昭和39年までは「札幌神社」と呼ばれていました。そもそもなぜ円山の地に建てたのでしょうか?

北海道神宮の教化部長を務める権禰宜(ごんねぎ)・松下稔さんに伺いました。
北海道神宮の御社(おやしろ)を円山に決めたのは“北海道開拓の父”と呼ばれる判官・島義勇です。明治2年、円山で「三面山に囲まれ一方が開けており、清らかな川が流れている。この地形はまさに天が用意してくれた土地に違いない」という内容の漢詩を詠みました。島判官はこうした地理的要素と、“市民を隅々まで見渡せるように”という願いを込めて、円山に神社造営を決めたといいます。

地元の方にも聞きこみをしながら、てくてく…

北海道神宮のお膝元・円山を歩いてみました。商店街や、円山まちづくりセンターにも行き、地元の方にも昔の円山の様子を聞いて歩きました。
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    築92年の谷奥さん宅
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    谷奥文沙子さん(写真左)、木村アナ(写真中央)、榎本さん(写真右)
今では珍しい、板づくりの住宅を見つけた2人。ここに住む谷奥文沙子さんに伺うと、大正15年にお祖父さんが建てた家で、なんと築92年!
谷奥さんは「札幌神社の頃が懐かしい。祭りがあったら見に行っていました。(円山から)離れたくない。」と思い出を話してくれました。
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    円山第六町内会会長・川原功一さん(写真中央)と、榎本さん(写真左)、木村アナ(写真右)
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円山まちづくりセンターの方が紹介してくれた円山第六町内会会長・川原功一さんは、円山で生まれ、75年間円山で暮らしてきた生粋の円山っ子!川原さんが子供の頃は、この一帯は「円山村」と呼ばれ、ほとんどが畑だったそうです。

円山村の始まりは明治3年、山形県から農家30戸90人がこの地に入植しました。マチの中心部に近いこともあり、やがてここには野菜などが集まる「円山朝市」が形成されました。
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    馬頭大神
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今の円山には畑が広がる景色は残っていませんが、当時ここが農村だったことを示す貴重な「馬頭大神」が残っていました。
当時、農家にとって労働力として大切だったのが“馬”でした。人々は馬頭大神や馬頭観音を建て、農耕馬の安全と供養を祈りました。
馬頭大神を管理している円山第四町内会会長・佐藤隆一さんによると、以前はこちらに佐藤さんの先祖が建てた私設の神社「美山神社」があったそうです。

円山八十八箇所

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信仰心や愛着の現れは、円山のシンボル標高225m円山にもありました。今から100年以上前、地元民が登山道を開き、八十八体の観音像を設置しました。それからというもの、自然に触れながら気軽に登れるこの道は老若男女問わず親しまれています。

てくてく番外編〜明日から使える地図の見方

地図を見てわかる歴史の足跡をご紹介しました。
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    円山村ができた頃の地図(写真左)と、現在の地図
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地図を見ると、西25丁目と南1条通が交わる場所が少し曲がっていて(地図上の赤いライン)、実際に行ってみると、大きな通りの脇に細い道があります。
円山村ができた頃の地図と見比べてみると、細い道が昔のメイン通りだったことが分かります。
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円山クラスの脇を通る曲がりくねった道(地図上の赤いライン)は、今は遊歩道で駐輪場でもありますが、その昔は界川が流れていました。榎本さんは、今も道の下に水路があるのではないか、と話していました。
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