どさんこワイド179

潜入!盗聴調査のプロが暴く「盗聴」の実態

2018年6月12日(火)

潜入!盗聴調査のプロが暴く「盗聴」の実態

特集
きょうの特集は、誰もが知らないうちに巻き込まれているかもしれない「盗聴」の実態に迫りました。今回は、盗聴調査会社「TRS」代表・酒井賢一さんにご協力いただき、名古屋市内で調査をスタート。受信機をオンにすると、さっそく反応が…。

盗聴調査:1件目

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ノイズのような音の中から聞こえてきたのはニュースを伝える男性の声…。酒井さんが、受信機とアンテナを手に住宅街を歩きます。電波の強弱を判断しながら探し歩くこと数分、3階建ての住宅に辿り着きました。盗聴器の存在を伝えるため住人を訪ねると、この家に住む50代の女性が出てきました。

取材許可をいただき、家の中へ。女性がテレビを見ていたという部屋は、いつも家族4人が食事をするダイニングルームでした。その部屋の一角、コンセントにささった「電源タップ」から強い電波を受信。電源タップを分解すると、通常は存在しない基盤があり、まさにそれが盗聴器でした。音声を聞きとりやすくするための穴も開いていました。

女性に心当たりはなく「別に普通の家庭だから、なぜウチに…?」と言いますが、酒井さんは「盗聴器が付けられている家は普通の家庭がほとんど。特殊な家庭ではありません。」と言います。「明日どこに出かけよう?っていう会話は家族の間では何気ないもの。ですが空き巣にとっては重要な情報です」と教えてくれました。

盗聴調査:2件目

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今回、盗聴器が見つかったのは一般家庭だけではありません。酒井さんが調査を始めたのは一軒のインテリアショップ。60代の店主に電波が捉えた音を確認してもらい、店内をくまなく調べさせてもらうことに。するとそこには、またもや白い「電源タップ」がありました。分解して中を確認すると、取り付けた時期まで判明しました。盗聴器は時間が経つと、プラスチックの部分が電気の熱で黒く焦げるそうですが、今回の物は焦げていないため、取り付けたのは「2〜3年前」だと考えられます。お店の方は「この辺は空き巣が多い地域らしく、すぐ近くでも空き巣があったので、(今回盗聴器を外してもらって)防げたと思います」と話していました。
空き巣のための盗聴器だったのか。こちらのお店は現在、警察へ被害届の提出を検討中です。

盗聴調査:3件目

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続いて3件目。建物の住人を訪ねると、幼い子供を抱いた20代の女性が出てきました。そこはシングルマザーが暮らす1LDKのマンション。電波を強く発していたのは、女性と子供の寝室でした。
今回使われた盗聴器は、取り外しが簡単な「電源タップ型」ではなく、コンセントの内部に仕掛けられていることがわかりました。早速、コンセントを取り外してみると、黒いクリップ型の盗聴器が出てきました。これは周囲に音があるときだけ電波を出す、いわゆる「音声起動型」。音がないと電波を停止するため、一般的に発見されにくいのです。
酒井さんは「誰かが忍び込んでここに付けるというのは難しいと思います。鍵を持っている場合は別ですけど…」というと、女性は「マンションに入居して1年程の時に、キーケースごと鍵を落としてしまって。結局見つかりませんでした。」と言います。その時はすぐに見つかると思い、鍵は交換していませんでした。女性は後日、警察に相談に行くそうです。

盗聴器の販売数は年間で40万個!

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今回は、名古屋での盗聴の実態に迫りましたが、盗聴は今“身近に潜む恐怖”として全国的な問題になっています。盗聴産業の市場規模は、なんと「10億円」。これだけ多くのお金が「盗聴」に使われているんです。
インターネットで誰でも簡単に購入することができるようになった盗聴器は現在、日本国内で40万個も販売されていると言われ、それだけ盗聴器を仕掛けられる危険があります。

今回の調査でも多く見つかった「電源タップ型 盗聴器」は、コンセントに刺している間、ずっと盗聴電波が出るものです。そして「電池式 盗聴器」は、その名の通り電池が内蔵されていて、物陰に隠したり、テーブルの裏に貼り付けたりと、コンセントが無くても自由に仕掛けられるものです。価格はタイプに寄りますが「2〜5万円」が相場です。なぜそんな簡単に盗聴器を買えるのか?というと、実は盗聴器の販売・購入は違法ではないからです。盗聴自体は犯罪ではなく、盗聴器を仕掛ける際に家に侵入すれば住居侵入罪、聴取した内容を言いふらすとプライバシーの侵害などの罪にあたります。

札幌市内の不動産会社「ディール」では、自主的に盗聴電波を調べるサービスをおこなっています。仮に、空き家だったとしても、内装業者や工事業者などによって盗聴器を付けられている可能性があるため、このようなサービスをおこなっているということです。
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