どさんこワイド179

札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜巨大歓楽街「すすきの」人情あふれる下町と寺町の姿

2018年9月13日(木)

札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜巨大歓楽街「すすきの」人情あふれる下町と寺町の姿

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北海道の知られざる歴史を、木村洋二アナウンサーと専門家が歩いて辿るコーナー「てくてく洋二」、今回は「すすきの編」です。ガイド役は「古民家Gallery鴨々堂」の店主・石川圭子さんです。すすきのの歴史を再発見するガイドツアーなどを行なう方です。

すすきのの歴史

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    1872年(明治5年)のすすきの
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すすきのは現在3000以上ものお店が軒を連ねる巨大歓楽街。しかし150年前は茅が密生する原生林でした。上の写真は、手前が茅の原、その奥に点在する建物は全て“遊郭”です。明治時代の地図を見ても遊郭エリアには20軒ほどが軒を連ねていたようです。
その「すすき遊郭(1871年〜1918年頃)」は国の政策でつくられた日本初の官設遊郭でした。北海道の開拓が過酷なあまり逃げ出す開拓者もいたため、その足止め策として開拓使が整備しました。町の治安維持のためでもあったそうです。

古き良き「すすきの」の風景

本間商店
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平成になる少し前までは飲食店だけではなく、金物店や呉服店や文房具店など多くの「商店」が軒を連ねていたすすきの。1890年(明治23年)創業の「本間商店」は、今なお対面販売を続ける青果物店です。100年以上変わらぬスタイルで、今は4代目の本間慎也さんがお店を切り盛りしています。木村アナは「すすきののストリップ劇場での思い出話」を熱く語っていました。
向井質店
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街を歩いていると質店さんを発見。1875年(明治8年)創業の老舗「向井質店」にお邪魔しました。5代目の向井敦さんは「すすきのですから“飲み過ぎてお金が無くなっちゃった”と一文無しで駆け込んでくるお客さんもいた」という昔話を聞かせてくれました。ここは人情の下町、「3000円しか貸せないところ5000円にすることもあった」そうです。
また、すすきの生まれの向井さん自身も子供時代に「タダで映画を見せてもらったことがある」と教えてくれました。

寺町でもある「すすきの」

豊川稲荷
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すすきのは「寺町」という一面もあります。1898年(明治31年)創建の「豊川稲荷」を訪ねました。鳥居があると神社だと思われる方が多いですが、こちらは神社ではなくお寺です。明治以前は神様と仏様を一緒にお祀りする「神仏習合」のお寺が多くあり、この豊川稲荷も数少ない神仏習合のお寺です。
花街で働く遊女たちがお金を出し合い建てられた歴史があります。身寄りのない、明日をも知れない彼女たちにとって、豊川稲荷は数少ない安らぎの場所だったのかもしれません。
毎年夏に行われるすすきの祭りの目玉「おいらん道中」は豊川稲荷から出発します。華やかな世界すすきのとお寺の関係が少しずつ見えてきました。
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1874年(明治7年)設立の「中央寺」は、遊郭だった場所のちょうど向かい側にあり、駆け込み寺になっていたという歴史もあります。この他にも、徳川家の家紋が光る「新善光寺」をはじめ、すすきの周辺にはたくさんのお寺が密集しています。
お寺をこの地に設けたのは国の政策の一つでした。お寺を建てることで檀家さんを始めとする多くの人が移り住みます。すすきのはマチの中心部に位置しながらも、大通周辺に比べまだまだ未開拓で土地も豊富にありました。それもお寺が多くある一つの理由だといいます。
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