どさんこワイド179

日本一売れている果物!バナナの不思議に迫る

2019年3月27日(水)

日本一売れている果物!バナナの不思議に迫る

  • ときめき野菜通信
日本で一番購入され、一番食べられている果物・バナナを徹底解剖!収穫の様子や豆知識、正しい保存法などを、ドール マーケティング部の大滝尋美さんと共にご紹介しました。
大滝さんはバナナに携わって25年、毎年産地にも足を運んでいるバナナのプロ。今回特別にバナナが実っている状態のものをスタジオに持ってきてくれました。一見“木”に見えますが、実は“草”なんだそうです。3〜4mの高さがあり、梯子で登って手作業で収穫します。
フィリピンにあるドールの畑は1万9000ha(江別市と同程度)ありますが、全部手作業で収穫しているそうです。

バナナの増やし方、栽培方法

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バナナは“株分け”という方法で増やします。茎から株をとり、そこから出た新芽を研究室で7カ月間培養、その後ハウスで2カ月間苗を育て、畑に植え替えて10カ月以上栽培します。
栽培の途中で長さ30cm程度の“バナナハート”と呼ばれるものができます。その中に小さなバナナの花があり、花の根元が上を向くように膨らんでバナナになります。

バナナが産地から食卓へ届くまで

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実ったバナナは青いうちに収穫されて日本に運ばれます。実は、熟した黄色いバナナは日本の法律(植物防疫法)で輸入することができません。日本に生息していない害虫がいる可能性があるためです。

箱詰めされた青いバナナはフィリピンの港で専用の高速冷蔵船に積み込まれ、約5日間かけて日本の川崎港へ向かいます。船内はバナナの鮮度を維持するのに最適な13.5度に保たれています。

川崎港で病害や食品衛生など国の厳しい検査を受け、合格したら北海道行きのバナナは陸路で茨城県の大洗港へ運ばれ、フェリーで苫小牧港に向かいます。こうしてバナナは毎晩フェリーで北海道に届けられています。

トラックに積まれたバナナは札幌市東区ある巨大なバナナ倉庫へ運ばれます。1日に運ばれるバナナはなんと40万本!届いたバナナは“追熟加工室(むろ)”と呼ばれる場所に移されます。エチレンガス(追熟を促すホルモン)を入れたり適切な温度制御をする等して、青いバナナが1週間かけて黄色く美味しいバナナになります。
全道のバナナの約半分がこちらの倉庫から出荷されます。

バナナにも流行が!“高地栽培バナナ”

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10数年前から各メーカーが力を入れているのが、「スィーティオ」「極撰」「甘熟王」等“高地栽培”と書かれたバナナです。標高500m以上の場所で栽培するので昼夜の寒暖差で甘くなります。栽培日数も長く、濃厚な甘みやもっちりした食感が特徴です。

美味しいだけじゃない!バナナならではのすごいパワー

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バナナにはブドウ糖・ショ糖・でんぷん等、様々な種類の糖質が含まれています。時間差で消化されてエネルギーに変わるので、即効性と持久性に優れています。
また、果物の中でのカリウム含有率はトップクラスです。カリウムは筋肉のけいれんを防ぎ、血圧を正常に保つ働きがあります。(腎機能が低下している方は取り過ぎに気をつけましょう)

バナナの保存法

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バナナを買ってきたら袋から出し、バナナスタンドに吊るすか山型に置き、風通しを良くします。

食べ頃のサインは“シュガースポット”と呼ばれる茶色いそばかす状の斑点です。
食べ頃になったバナナをもたせたい時は、新聞紙に包んで冷蔵庫(野菜室)で保存します。新聞紙に包むことで直接冷気が当たらず乾燥も防げます。
1週間冷蔵庫で保存したところ、皮は黒ずんでいますが果肉は綺麗なままでした。

ちなみに、バナナは成長する過程で皮に横線が走るので、包丁を使わなくても両手でバナナを左右に引っ張るだけで簡単に二つに割ることができます。
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