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福永探偵社〜「なぜカバンの中に飴?」を調査せよ!

2019年8月5日(月)

福永探偵社〜「なぜカバンの中に飴?」を調査せよ!

北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。今回は「なぜカバンの中に飴が入っているのか?」を調査しました。

まずは「カバンの中に飴が入っているか」聞き込み調査

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北本探偵が街に出かけて男女様々な世代の方に聞き込み調査を行いました。しかし、なかなか飴を持っている人が見つからず「女性は持っているのでは?」という声を聞き、それ以降は女性に絞って調査しました。
その結果カバンに飴を入れていたのは女性の62%、60代以上の方に限ると80%でした。
圧倒的に人気だったのは“のど飴”、次いで熱中症対策にもなる“塩飴”、濃い甘さが人気“黒飴”でした。
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飴を持ち歩く理由も合わせて尋ねたところ「のどが乾燥するから」「小腹がすくから」「人にあげるため」という結果になりました。
また、人から貰ったことがあるという人は97%もいて、北本探偵は調査中にも沢山の飴を頂きました。

女性が飴を持ち歩く理由

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関西学院大学 文化人類学の島村恭則教授に伺うと、女性が飴を持ち歩くのは学術的にも理由があることが分かりました。

島村教授: 女性はコミュニケーションの道具として飴を使う。例えば自分のところで作った野菜を近所の人にあげたりもらったりしますが、都市化した場所では野菜の代わりに登場するのが携帯している飴で、知らない人と自分とを結ぶときに飴でコミュニケーションをとっています。

昭和懐かしの「カンロ飴」を作っているkanroの林麻衣子さんによると、店先で量り売りしていた飴を、1960年代に袋飴としてカンロ飴を販売してから普及したそうです。

北海道は飴が消費されている?!その理由は?

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さらに林さんにより“飴の消費額が北海道は日本一”という驚きの事実も分かりました。
総務省によると2015年に北海道札幌市が飴の消費額1位になっています。さらに過去5年間のデータでも全国2位でした。北海道は乾燥しがちで梅雨がないため飴が好まれるとのことです。
北星学園大学経済学部の鈴木克典教授に伺うと、一次産業や肉体労働の方は甘さを好む傾向にあるそうです。
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そこで夕張に向かい、元炭鉱夫の安部秀一さんに当時の状況を伺いました。当時は3交代制で、一度炭鉱の中に入ると8時間外に出ることができませんでした。安倍さんは弁当と水の他に飴を持って行っていたとのことです。
当時から好きだったのは“塩飴”でした。

昔から道民の身近にあった“飴”は手軽に人と仲良くなれる魔法のアイテムでもあり、北海道を縁の下から支えてくれているものでもありました。
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