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連続ブログ小説 5

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宮永 真幸 プロフィールへ
#Stay Home を#Enjoy Homeに

自宅ですごす時間が多くなったあなたへ。
暇つぶしに読んでいただければと思い、SF短編小説を書いてみました。
テーマはアフターコロナの世界です。
全5回の連載、ついに最終回。
1、2、3、4話はバックナンバーをご覧ください。

その日担当アナウンサーのブログも同日発信される日もありますので
合わせてお楽しみください。

この物語は、完全フィクションです。実在の人物、団体等は一切関係ありません。

連続ブログ小説 「COVID-2119」

黒曜石に隠されていた最後のメッセージ。
人類はさらに新しい段階へと進化する。

エピローグ

ようやく辿り着いたようだな。地球人の諸君。COVIDー19と君たちが呼ぶウイルスは、我々からの招待状だったのだよ。
君たちが宇宙人として新たなステージに進化した時に初めて解くことができる暗号で書かれた。
この宇宙にはまだまだ多くの課題が残っている。共に解決していかなくてはならない。
しかしながらこれまでの君たちの振る舞いでは到底、力を合わせることなどできなかった。
我々はあくまでも平和的で、科学的な解決方法を選択している。それも高度なレベルでだ。

COVID−19を読み解く過程で君たちは、地球上の問題を解決し、宇宙への扉を開いた。
そして私たちが接触する上で最も重要な課題となる免疫を獲得した。
異星の生物が接触する上で克服しなくてはいけないのが、ウイルスや細菌による感染だ。
言葉や生物的特徴の違い、あるいは習慣や主義主張の違いなどは簡単に乗り越えることができる。
そのようなことで命を奪い合ったり争ったりすることは下等生物のする愚かな行為だ。
どうだ、地球人はつい最近までそのレベルにあったのではないか。
いや、正直に話そう。かつて火星に暮らしていた我々もそうだったのだ。
そして失敗した。

我々にとっての母なる星、火星を死なせてしまったのだ。わずかに生き残った火星人は太陽系を脱出した。
しかし、そのままでは太陽系に我々の歴史を残すことできない。
そこで考えたのが火星と環境が近い地球にメッセージを残すことだった。
いずれ生まれてくるであろう知的生命体が我々の失敗を繰り返すことなく、新たな宇宙人としての価値を生み出してくれるとこを願って。

手紙は何億年先でも届くようにウイルスの遺伝子に仕込んだ。
それがCOVIDー19だ。問題解決能力と抗体を身につけることを目的とした手紙だ。
まあラブレターと言ってもいいだろう。

さあ、新しい扉が開かれた。黒曜石にはまだたくさんのデータを仕込んである。
目的地までの移動手段、通信方法などだ。
そしてこのCOVIDー19の抗体を持てば、今宇宙で確認されている全てのウイルスの免疫ができるようになっている。
つまりどの異星人ともコンタクトができるということだ。

地球人の諸君、ようこそ宇宙へ。
会える時を楽しみにしている。