アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

想いは瞳に宿る  神谷 誠

敗戦後、涙に暮れた青年。2時間以上後も光っていた彼の瞳が強烈に心に残っています。
札幌大谷高校サッカー部、吉田圭吾主将(3年生)。サッカーにも勉強にも真面目で非常に責任感が強い男です。家でテレビを観る時は当たり前のようにストレッチをしながら。食事は自分で本を読むなどして栄養バランスをコントロール。プロサッカー選手という夢へ近づくためです。また、大学入試センター試験受験の可能性もあるため勉強の毎日。就寝は日付が変わってからということも少なくないのにも関わらず、合宿中は誰よりも早く集合場所に姿を見せチームメイトを迎え続けたのだといいます。自分のことより仲間のことを想い、輝く新春のピッチに再び戻るという仲間との約束を果たすために。しかし、道内大会決勝戦で敗れ、その道は閉ざされました。最後のロッカールームでも嗚咽が廊下まで響いていました。私の前に姿を見せた彼の瞳からは、負けた悔しさより出し切れなかった悔しさを感じました。ただ積んだ努力は無駄になることは有り得ません。吉田選手の高校最後の試合から明日で2週間。プロサッカー選手という夢の舞台へ新たなスタートを切っていますが、彼の勤勉さと忘れられない悔しさが、夢への扉をこじ開ける原動力になると信じています。
敗れた185校の想いも背負い、北海道代表は4年ぶりに旭川実業高校に決定しています。選手権全国大会の開幕は12月30日。テレビを通して伝えられる努力や想いはほんの一握りですが、高校生達のため最高の準備を積んで年末のピッチに向かいます。

神谷 誠のバックナンバー

読み込み中…