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あれから20年  神谷 誠

内藤智文(ともふみ)選手、24歳。“良い結果で”注目されることは、これまであまり多くありませんでした。しかし今季、国内大会3試合に出場し全て優勝!間違いなく、国内を主戦場としている選手の中で最も勢いに乗っているスキージャンパーです。
内藤選手の出身は雪国ではありません。東京都です。東京生まれ東京育ちの内藤選手は、約20年前に人生を変える出会いをはたしました。長野五輪スキージャンプ団体、智文少年は、母・晴美さんと「翼をください」を歌いながら、原田雅彦さんの2回目のジャンプを待っていました。目の当たりにした137mの決意のジャンプ、体が忘れられないほどの大歓声・・・世界の翼に夢を抱きました。

東京では、父・茂さんと自宅付近の傾斜をアプローチに見立て、その先に重ねられた布団をめがけ踏み切りの練習をしたこともありました。冬は家族で北海道に飛び込み、下川町などで泊り込みの合宿。北海道出身の先輩達に愛されながら力をつけていった内藤選手は、下川商業高校に進学。東海大学を経て、現在は茨城県にある金属加工会社(MTD)に勤務しながら競技を続けています。

「ジャンプが大好き!20歳を過ぎてもスタート台に座れる、これだけで幸せを感じます。」
周囲への感謝を忘れず、自分の立ち位置を踏み固めながら1つ1つ努力を積み重ね、今季24歳でようやく掴んだ年齢制限のない冬の大会での初優勝。“這い上がってきた”という言葉が当てはまるのかもしれません。応援してきた方々は「夢のようだ」と喜びます。ただ、内藤選手は「まだ調子が上がっている途中なので、今後どこまで勝負できるか楽しみです」と話します。次の日曜日、大倉山ジャンプ競技場で行われるSTV杯に内藤選手は出場します。ソチ五輪で金メダルを獲得した外国人選手も出場するハイレベルな国際大会です。午後3時からSTVで実況中継します(解説:原田雅彦さん レポーター:工藤聖太AN 実況:神谷)。
あれから20年・・・この1回のジャンプが、世界が憧れる舞台での1回に繋がって欲しいと願いを込め実況席に座ります。

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