アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

しばくんは、ちゃーだけや  北本 隆雄

顔写真
北本 隆雄 プロフィールへ
大阪に住む兄と会いました。

兄は生粋の関西人ですが
まさかここまでとは思いませんでした。

「会って、何をする?」という話になったとき
「ちゃー、しばこ」と言い出したのです。

意味は知っていました。
でも、使っている人は初めて見ました。

丁寧に表記すると
『お茶を、しばく』

「しばく」は「相手を叩いたり殴ったりすること」の方言ですから
直訳すると

「今から、お茶を叩いたり、殴ったりしようよ。」

という意味になります。なんとも物騒な。

驚かれるかもしれませんが

大阪の一部では、この言葉を
『お茶を飲みに行こうよ』と伝えるときに使います。

きっと北海道の女子高生たちは
「お茶しよ?」や「カフェいかない?」

ひょっとすると東京のおしゃれさんは
「ティータイムにする?」などと言っているはず。

そんな中で
「茶、しばこ?♡」とどれだけかわいく言われても
事件のにおいがします。

カフェでいれたてのコーヒーを飲む時間も
ホテルのラウンジで“アフタヌーンティー”を楽しむ時間も

大阪人から見たら、みんな
お茶をしばいていることになります。

おしゃれなことからあえて距離をおく大阪人らしく
たくましい感じもして、わたしは好きです。

それに完全に私の主観ですが
「お茶をしばく」という言葉の響きから

お湯から出した紅茶のティーパックを

ぎゅーっと“しばき”最後の一滴まで絞り出して
濃い味でおいしくいただこうという
大阪っぽいケチな感じもして好きです。

大阪に住む友人に聞いても
「ちゃーしばくは、よく使うでー」と返事があったので
ごく一般的なのかもしれません。

そしてもう一つ、それが本当に使われているのか
確かめたかった言葉があります。

『ねずみ、しばく』

この言葉はある行動を意味すると
その昔、ちらっと聞いたことがありました。

噂によると
こちらも大阪のごく一部で使われているそうで。

その意味は

『千葉にある、あのテーマパークに行くこと』

えっ、ねずみってあのキャラクターのこと?
夢の国で何しようと思ってるの?

果たして、本当に使うのか

その友人に聞いたところ
こんな返事がきました。

「使ったこともない。

 何でもかんでもしばくわけちゃうから。安心して。

 しばくんは、ちゃーだけや。」

なんだ、使わないのか。
と、少し残念に思ったのと同時に

この返信が、大阪のどこかの駅に貼ってありそうな
暴力防止の啓発ポスターみたいで笑えてきました。

『STOP暴力 しばくんは、ちゃーだけにしとき』

なんか、ええやん。

北本 隆雄のバックナンバー

2022年 (14件)

2021年 (16件)

2020年 (18件)

2019年 (24件)

2018年 (22件)

2017年 (10件)