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結局その子は、かつ丼を頼みました  北本 隆雄

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小学校のころ、学校で1、2位を争う“汗かき”でした。
毎日タオルを首から下げて学校に行き、ことあるごとに額の汗をぬぐっていました。

夏は「午前中のためのタオル」「午後のためのタオル」「下校の時のためのタオル」の3枚用意して学校に向かっていました。

その“汗かき”体質は今になっても変わっていません。
先日、定食屋さんに行きひとりでカレーを食べていました。
そこのお店のカレーはとってもおいしい「甘口」でした。

アツアツのルーを口へ運んでいると
5口目あたりで額がじんわり滲み始め、10口目あたりで汗が止まらなくなりました。
置いてあったティッシュで顔を拭きつつ、手のひらで顔を扇ぎながら食べました。

そんな時、隣の席に4人の家族連れが座りました。

小学生くらいの妹さんがメニューを見ながら
「あたし、カレーにする!」と言います。

ただ、お姉さんが隣で汗だくになってカレーを食べる私に気づきました。
「ねぇ、でも・・・すごく辛そう。」

お母さんもチラッと私の方を見ながら
「うん、そうね。やめておいたほうがいいね。」

注目されることで
さらに汗が止まらなくなります。

「ただ“汗かき”なだけでカレーは“甘口”なのだ」と言えるはずもなく、
女の子がおいしいカレーを食べるチャンスを奪ってしまいました。

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