ジレンマ 北本 隆雄
2019年4月8日(月)

北本 隆雄
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小学生のとき「貯金箱」にハマっていました。
一番印象に残っているのは、ホームセンターで売られていた
“自動振り分け貯金箱”です。
小銭を投入すると500円玉から1円玉まで、大きさによって自動的に選別して、別々に収納してくれるものです。本体が透明のためそれぞれが何枚貯金されているのかを一目見てわかる仕組みになっていました。値段は3000円くらいで、小学生の私にとっては「高級品」でした。
親の買い物についてホームセンターに行くと
売り場に真っ先に向かって、その貯金箱を眺めていました。
「かっこいい…欲しい…」
そう思っていたのですが、そこには大きな壁がありました。
貯金箱を買うと、お小遣いがゼロになって
そもそも貯金箱に入れるお金がなくなってしまうのです。
手に入れても、すぐに“自動振り分け貯金箱”を活用できない…。
ジレンマを抱えながら過ごしていました。
その後、結局我慢できず買いました。
「お金ないんだったら、意味ないじゃん」と親に言われた覚えがあります。
それでも、お金が入っていない貯金箱を眺めているだけで
幸せな気持ちになっていました。
一番印象に残っているのは、ホームセンターで売られていた
“自動振り分け貯金箱”です。
小銭を投入すると500円玉から1円玉まで、大きさによって自動的に選別して、別々に収納してくれるものです。本体が透明のためそれぞれが何枚貯金されているのかを一目見てわかる仕組みになっていました。値段は3000円くらいで、小学生の私にとっては「高級品」でした。
親の買い物についてホームセンターに行くと
売り場に真っ先に向かって、その貯金箱を眺めていました。
「かっこいい…欲しい…」
そう思っていたのですが、そこには大きな壁がありました。
貯金箱を買うと、お小遣いがゼロになって
そもそも貯金箱に入れるお金がなくなってしまうのです。
手に入れても、すぐに“自動振り分け貯金箱”を活用できない…。
ジレンマを抱えながら過ごしていました。
その後、結局我慢できず買いました。
「お金ないんだったら、意味ないじゃん」と親に言われた覚えがあります。
それでも、お金が入っていない貯金箱を眺めているだけで
幸せな気持ちになっていました。