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とても楽しい42キロでした!

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宮永 真幸 プロフィールへ
・・・とは高橋尚子さんのシドニー五輪での名言ですが、私の東京マラソンを終えての気分はまさにこの言葉がぴったりです。
 運よく抽選に当たり、初挑戦となった東京マラソン。2月22日、朝の都庁前は北海道よりも寒く感じられ、小雨の降る中でのスタート。しかし、沿道を埋め尽くす大観衆の声援がすぐにランナーの心と体を温めてくれました。

スタート直後 新宿では、オネエさまが「あら、おいしそうな筋肉!がんばってネ」
10k 皇居の周りも、今日だけは歩道ではなく車道を堂々と。
15k 箱根駅伝と重なるコースでは、東京タワーを横目に気分は箱根ランナー。
20k 五輪メダリストのパレードが行われた銀座の目抜き通りを大歓声の中。
30k 雷門前で着物姿の芸者衆が、疲れた心を前へと押してくれます。

 しかし歌舞伎座をすぎた35k、一番苦しいところでついに体が悲鳴をあげはじめました。足が攣りそうになり、いったん止まってストレッチ。そのときです!ボランティアのおじさんが駆け寄って声をかけてくれました。「もう少しですよ!ぜったい完走してくださいね。がんばって!」足がまた動き始めました。
 それでも思うようなペースには戻せず歩くのに近い状況の中、40k過ぎに私の体に不思議な事が起こりました。スピードスケートの岡崎朋美さんがTVクルーに囲まれ、疲れた表情で歩く姿が見えました。思わず「がんばってください!」と声をかけてしまいました。その瞬間です!急に体が軽くなり、足が自然と動き、速度を上げ始めたのです。
 「ペイ・フォワード」誰かからもらった気持ちを次の誰かのために。自分の中で起こった小さな奇跡だと勝手に思っています。(その後、岡崎さんには残り200mで颯爽と抜かれました。さすが五輪メダリストです。)
 終わってみれば、自己最高タイムでのフィニッシュ。私のレースは一般ランナーの小さなものですが、36000人それぞれのストーリーを演出してくれた10000人のボランティア、関係者、沿道の観衆、すべてに感謝です。とても楽しい42キロでした。