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路線バスの旅

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宮永 真幸 プロフィールへ
最近、休日にひそかな挑戦をしている。公共交通機関をつかって、どこまで休日を楽しめるか?先日も、ある「道の駅」にJRとバスで行ってきた。札幌駅から出発し、バスへの乗り換え駅へ。乗車予定のバスは1時間に1本だけ。しかも乗り継ぎ時間は5分というスリリングな設定だ。もしJRが遅れたら1時間途方にくれることになる。無事列車はダイヤどおりに運行され、乗り継ぎ成功。
 出発したバスには私を含めて3人の乗客。ほどなく山道へと入り、車窓には畑が広がっていく。人里もまばらになったころ初めて聞くアナウンスが!「ここからフリー乗降区間になります。降りたい場所の50m手前でお知らせください。」なんと、どこでもバス亭システムだ。乗る人はタクシーのように手を挙げてバスを止めるらしい。私が降りる予定の停留場もフリー区間に入っているのだろうか?だとすると降車ボタンを押すタイミングは緊張するぞ。のどかな田園風景を見ている場合ではなくなった。なにせ初めて乗った路線だ。地図で確認はしてきたものの、大丈夫だろうか?不安がひろがっていく。そのうちに同乗していた他のお客さんが何のためらいもなく降車ボタンを押して降りてく。とうとう私ひとりになってしまった。幸い道中は通常の停留場もあり、アナウンスは流れる。しかし、あまり早くに降車ボタンを押してしまうとフリー乗降と間違われて、はるか手前でおろされてしまうのではないか?緊張が高まる中、目的地が見えてきた。よし、ココだ!勇気を持ってボタンを押す。無事バスは停留場に止まった。私の人生において、これほど力をこめてボタンを押したことはない。なんという達成感だ。
 道の駅の名物ソフトクリームが旅の疲れを癒してくれる。路線バスでここに来る人はそうそういないだろう。さあ、帰りのバスも1時間に一本だ。しかしフリー乗降区間を克服した私には、もう怖いものはない。