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オレ達 ロケット団!

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宮永 真幸 プロフィールへ
 地元の人に言わせれば「一回はある」という季節はずれの雪。日勝峠を越えるとそこは雪国だった。その日オレ達は大樹町に向かって車を走らせていた。打ち上げまで2週間となった民間ロケット「MOMO2号機」の取材のためだ。1号機が打ち上げられたのが去年7月。発射そのものは成功したが、高度100キロの宇宙空間には届かなかった。何よりオレ達はその姿を見ることができなかった。濃い霧につつまれた見学会場からはロケットの姿はおろか、数十メートル先のひとの姿さえ見えない中でのニュース中継。「ゴオーー」という音だけが響いていた。そんなわけで、一番心配なのが天候だ。それなのに今回も取材の日に雪が積もるとは・・・。
 取材前の腹ごしらえは大樹町の蕎麦屋。京都から移住したというご夫婦が営んでいる。のどごしのいい手打ちの蕎麦がうまい。数は少ないが、町にはいい店がそろっている。宇宙のまちづくりをすすめる大樹町を支えている重要な栄養源だ。NASAの警備員が自分の仕事を「人類が宇宙に行くお手伝いをしています」と誇らしげに話したエピソードを思い出す。
この日初めて一般の人むけの見学会が開かれた。ロケットを製作するインターステラテクノロジズ(IST)の工場と、実験場などを見ることができる。親子連れから年配の人まで10人ほどが参加していた。幅広い人が宇宙やロケットに興味をもっている。打ち上げを控え最後の調整をすすめる「MOMO2号機」の実機を前にみんなの目がキラキラと輝いている。もちろんオレ達も。多くの部品は手づくり。ホームセンターやネット通販で売っている材料も使っている。なんだかワクワクするではないか。このDIYロケットが宇宙空間に到達すれば、日本では民間初の快挙となる。
 打ち上げ予定の4月28日(予備日あり)へのカウントダウンは始まった。ISTのきっかけとなった「なつのロケット団」になぞらえ、STV取材中継クルーを「ロケット団」と勝手に呼んでいる。今度こそは宇宙空間に到達するその姿を伝えたい。霧中ではなく夢中で。今回の雪には参ったが、取材中に見たニュースによると中国では春の雪は吉兆だという。