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映画のミカタ

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宮永 真幸 プロフィールへ
月に1、2本は映画をみる。世間で話題のものから友人のおすすめ、個人的に気になるマイナーな作品も。ただ時々困るのは、みたいと思っていたのに気づけば上映館が少なくなっているとき。この数ヶ月で2度あった。タイミングの合う日時を探してみると「応援上映」とか「絶叫上映」しかない。知っていますか?どんなものか。
やむなく「応援上映」で見たのはミュージカル映画。初めての体験はちょっとしたカルチャーショックだった。まず、入り口でサイリウムが配られる。(アイドルのコンサートなどで見る光る棒だ)そして観客の中には少なからずコスプレをしている人がいる。映画が始まると、歌のシーンでみんな歌いだす。主人公がピンチの場面になると「がんばれー!」と声援が飛ぶ。子供向けのヒーローショーも顔負けだ。そして映画館にもかかわらずサイリウムが打ち振るわれ、館内は色とりどりの光につつまれるのだ。
「周りのお客さんに迷惑にならないように静かにおとなしく観る」という映画館の常識を覆すこのスタイルが今、人気なのだという。確か「アナと雪の女王」あたりから流行りだしたと思うが、実際に経験してみると中々に面白い。さすがに私は声をだして歌う事はできず、遠慮がちに膝元でサイリウムを小さくふっただけだった。それでも、なんとなく館内に生まれる一体感は、不思議と映画の魅力を増してくれた。
そこでふと思ったのだ。テレビが普及する前の時代は、街の映画館はこんな雰囲気だったのではないか。社交場としての映画館。そして街頭テレビの時代もそうだったに違いない。街角のテレビ前に集まった人たちはきっと力道山に声援をおくったり、美空ひばりと一緒に歌っていたはずだ。いま再び、そんな楽しみ方が求められているのだと思う。