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命の受け渡し  宮永 真幸

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宮永 真幸 プロフィールへ
とある場所で白樺の木を切る体験をしました。
もちろん切るのは専門家で、私は見るだけです。

樹齢70年ほどの立派な木は、見上げると天に届きそうなほど
枝を伸ばしています。
隣には同じような白樺が並び、お互いが競い合うように
太陽の光を求めているようでした。
このままだと自然に倒れてしまう危険もあり、材木として
有効に使うためにも、ちょうど切るのに適した木だということです。

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根元に積もった雪を手作業で除き、チェーンソーで切れ目を慎重に入れていきます。
倒す方向と、木の曲がり方や枝の伸びる方向を見極めながらの丁寧な作業です。
まるでお年寄り労わるように作業が進められていきます。

入れられた切れ目にクサビが打たれます。
コン コン コン
森に響く音。
それは木への祈りのようにも聞こえました。
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ついに白樺は倒れ、雪の中に横たわりました。
その姿と切り株に刻まれた年輪をみると、涙がこみ上げてきました。
一本の木が切られていく、その中にこれほどの心を震わせる意味があるとは。

その日以来、自宅の柱や家具、化粧板を目にすると愛しさを感じるようになりました。


(*体験は安全と感染症対策に十分配慮して行われました)

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