新年に思う 高山 幸代
2017年1月5日(木)

高山 幸代
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かれこれ20年もの間、私の毎日に華麗に存在し続けてくれた5人がいなくなったお正月。ファンの皆がそうであるように、私もかなり重い「ロス」に見舞われ、いつもなら当然出演しているはずのテレビを見ては、「つまんないよねー」と娘と言い合っている。私の影響も少なからずあるのだろう。いつの頃からか私以上に熱心なファンとなった5歳の娘も、同じように重度の症状で、彼らのレギュラー番組最終回では、私以上の号泣だった。しかし、そんな年末年始でも、私達母娘を笑顔にしてくれるもうひとつの5人組がいた。そう、これを見なければ年が越せない、大みそか恒例「ガキ使 絶対に笑ってはいけない…」のメンバーである。これは、今や家族皆がとても楽しみにしている番組となった。夫婦2人の頃はノンストップで夢中で見ていたものだが、子供が生まれてからはあれだけの長時間テレビの前に座り続けることがままならなくなり、寝かしつけた後のわずかなひと時など、録画したものを少しずつ4、5日かけて見ていた。そして5歳となった今、私達と同じように楽しんでしまっている娘がいる。やはり親の好みが子に与える影響は想像以上らしい。前回の放送で目覚めたらしく、録画を繰り返し見るようになり、「アウトー!」のコールの時に呼ばれるアクセントそのままに、ダウンタウン浜田さんのことは「ハマ’ダ」(’を高く)、ココリコ田中さんのことは「タナ’カ」と関西弁で呼ぶほど、のめり込んでいる。(敬称はこれから教育します。お許し下さい…)今回の放送の中で我が家のブームとなっているのが、「後出しじゃんけんで負ける」という企画。千原ジュニアさんら芸人さんたちが仕切っていたコーナーだ。じゃんけんというのは、幼い頃から「勝つ」ことを目的にやってきたわけで、相手が何を出したかを見極めてから、自分が「負ける」ための判断と行動をするのは、極めて難しい。番組をまねて家族でチャレンジして、驚いた。何を出せば負けられるのか、瞬時に判断がつかない。私は、松本人志さん並みに全くできず、みんなで大笑いした。
「後出しで負ける」…。じゃんけんに限らず、そんなことがスマートにできたなら、なんと粋で、大人だろうと思う。今年はそんな余裕を感じさせる生き方を身につけたいものだ。小さな人生のヒントと笑いをくれたガキ使5人組に感謝するとともに、国民的グループの方の5人組には、「勝ち負けとは関係ない、何か壮大な後出し」があってほしいと願う、2017年のスタートである。
「後出しで負ける」…。じゃんけんに限らず、そんなことがスマートにできたなら、なんと粋で、大人だろうと思う。今年はそんな余裕を感じさせる生き方を身につけたいものだ。小さな人生のヒントと笑いをくれたガキ使5人組に感謝するとともに、国民的グループの方の5人組には、「勝ち負けとは関係ない、何か壮大な後出し」があってほしいと願う、2017年のスタートである。