アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

静かな冬  高山 幸代

顔写真
高山 幸代 プロフィールへ
通勤でいつも通る大通公園。先日、学校がまだ冬休みの期間に、ソリを持って遊んでいた小学生らしき男の子2人。同じ札幌でもかなりのどかな地域で育った私としては、「大通公園で雪遊びか。シティボーイだねー!」なんて羨望の眼差しを送りながら、ふと気づいた。

長年ここを通っているけど、この時期こんな光景見たことないぞ。
そういや、やたら見晴らしよくないか?大通公園。
雪、低っ。今年、雪少ないんだっけ…?いや、違う。そういうことではない…。

そうか、雪まつりがないからだ!!!

冷静に考えればすぐに結びつきそうなものだが、ぐるり思考が一周して、やっと思い至った。

いつもならば、今頃は雪輸送の真っ最中で、いくつもの白く高い壁が立ちはだかり、それを見上げながら公園を横切る。まもなく市民雪像の制作も始まる時期。巨大なお豆腐を並べたような、四角い雪の塊も出現しているはずだ。

それらがないから、こうして子供がのんびり遊んでいて、私もこの季節には見たことがない静かな大通公園を新鮮な気持ちで楽しんでいる。意外と良い景色にも思える。

しかし、それも初めて見るからであって、これが何年も続いたならば、こんな寂しいことはないだろう。

きっと10丁目の銅像の黒田清隆さんとケプロンさんも、例年のにぎわいを恋しく思われるのではないだろうか。
「いやはや、今年のこの静寂は、一体どうしたことでしょうか。」
「何をおっしゃる。私達が開拓にやって来た頃に比べたら、これでも信じられないくらいにぎやかですよ。」
なんて会話しているかもしれない。

「今年はいつもより、この辺りの雪解けが早いかもしれませんよ。」
なんだか励ましたい気持ちになって、心の中で語りかけてみる。

・・・。
あまり喜んではいらっしゃらないようだ。

来年はいつもの大通公園になりますように。
  • 画像

高山 幸代のバックナンバー

読み込み中…