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誕生日  内山 佳子

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自分が生まれた日への意識が年々薄らぐ中、その日が近づいてくると会員登録をしている飲食店や化粧品、健康食品メーカーから誕生日を祝うメッセージと共に割引特典のお知らせが届く。有難い話だ。忘れずにいてくれて。迎えた当日。今年は日曜日にあたり特に予定もない。自由だ!「誕生日 サービス 札幌」と手元のスマホで検索してみる。すると有名製菓メーカーの喫茶室で「当日に限り本人はケーキと飲み物が無料」とある。その喫茶室は広い窓から紅葉も楽しめる光に溢れた素敵な空間だ。よし!ここで誕生日を過ごそう!娘と一緒に出かける。オーダーの際小声で誕生日を伝え、免許証で日付を確認。メニューの中から選んだアップルパイとホットコーヒーを頼む。娘はマロンパイ。なんだかワクワクしてきた。やがて笑顔のスタッフさんが「おめでとうございます!」とケーキセットを運んで来てくれた。そしてこれまた笑顔で「ケーキにロウソクをお立て出来ますよ!」とおっしゃる。私はその瞬間おびただしい数のロウソクがアップルパイに立てられている様を想像した。まるで針供養だ。スタッフさんの顔を見つめたまま絶句している私を見て察したのか「ろうそくは数字キャンドルです!」と言葉を足して下さった。また想像する。重たい二桁の数字ろうそくをアップルパイに立てて写真を撮る私。喫茶室は距離を空けながらも満席。誰も見ちゃいないだろうが、は、恥ずかしい。軽やかな数字で済む娘ならまだしも私にはその勇気はなかった。「ちょっと数字が苦手なのでロウソクは遠慮します」と我ながら苦しい言い訳をしてその場をしのいだ。そのやり取りを冷静に観察していた娘はその後店を出るまでずっとクスクス笑っていた。私も変な汗で額がうっすら湿るのを感じながらも美味しくアップルパイとコーヒーを頂いた。楽しいひと時と幸せなサービスを堪能した。感謝!!

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