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「心のバリアフリーを広げたい」障害もつ人のファッションショー 自信と希望に満ちたランウェイ

障害のある人たちがファッションショーのステージで輝きました。

おしゃれを楽しみながら「交流」のきっかけにもと札幌で開催されたこのファッションショー。

主催者が目指したのは「心のバリアフリー」です。

失明しているという右目に眼帯をつけ、クールな表情をみせる女性。

大正ロマンをイメージして、袴姿でかっこよくキメる脳性まひの車いすのモデルもー

札幌で開催された障害者たちによるファッションショーです。

ショー本番の数時間前。

会場ではあわただしく準備が進められていました。

ショーを企画したのは札幌の美容師・関川さとみさん。

そして、みずからも視覚障害者である杉本梢さんです。

障害について正しい理解を広める活動をしています。

(杉本さんと関川さん)「本当にさまざまな境遇の人たちが参加してくれた」

(杉本梢さん)「みんなで楽しくおしゃれをしてランウェイを歩こうということなんですけど、観客にみてもらうだけがメインではなく、交流をして心のバリアフリーを広げてもらいたいのが一番」

(関川さとみさん)「一番だよね」

最大の目的は「ファッションを通していろんな人との交流を深めてもらうこと」。

(右目を失明している女性)「(眼帯は)友達に作ってもらった」

(ヘアメイク担当)「見かけたことないですもんね」

目的に賛同した美容師がボランティアでヘアメイクを担当。

ショーの舞台でみんなが最大限輝けるようにヘアメイクをしていきます。

プロの仕上がりにこの表情です。

(ヘアメイク担当)「どう?」

(モデル)「かわいい~」

今回は一般の健常者からもモデルを募集。

「サポートモデル」として一緒にランウェイを歩いてもらうことで、障害者と健常者の交流の機会を作りました。

(サポートモデル)「1人の人として話せばいいということがこういう機会でわかるので素晴らしいなと思う」

(視覚障害者の女性)「すごくいい機会。改めて感謝です」

(司会)「パラコレクショントップを飾るのは障害当事者モデルりり香さんです」

生まれつき肌や髪の色素がない「アルビノ」と生きる女性。

重度の知的障害と自閉スペクトラム症などを抱える男の子。

障害や病気について多くの人に知ってもらいたいと、さまざまな障害を持つモデル20組が参加。

前を向いてランウェイを歩く姿に会場からも多くの拍手が送られていました。

(女性)「きょう、楽しかった?」

(4Pマイナス症候群の女の子)「(うん)」

(ダウン症の女性)「今度はドレスだけじゃなくて着物を着てみたいと思います」

障害があってもなくても誰もが生き生きと楽しめる社会にー

ランウェイを歩いたモデルたちの表情は自信と希望に満ちていました。
5/24(水)「どさんこワイド179」  5/24(水)19:02更新

北海道