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【登山者がパチリ】観光客が増えるほど自然が守られる?「大雪いきもの図鑑プロジェクト」とは

コロナ禍からの起死回生を狙いたい観光地。

一方で、豊かな自然を観光資源とする北海道では、

観光客の増加が負の影響をもたらす「オーバーツーリズム」という問題も抱えています。

自然を守りながら観光客も呼び込むためには…

ひとつの答えを模索し始めた上川町の取り組みです。

日本一早い紅葉が見られる大雪山系の黒岳。

シルバーウイークの今月17日も、7合目付近まで色付いた絶景を目当てに、1000人を超える観光客が訪れていました。

そのなかスマートフォンを片手に熱心に写真を撮る登山者たちが…

(上川町役場 企画総務課 池端広大係長)「自然と上川町を知ってもらうために、気軽にアプリを使うことで、子どもから大人までいろんな方が楽しめるイベントを目指していきたい」

コロナ禍で大きな打撃を受けた麓の温泉街も、徐々に観光客が回復してきた一方で、

登山客の増加が自然を破壊する懸念も抱えています。

登山道の木道が荒れ、人がわき道を歩くことで土壌が浸食されたり植物が踏み荒らされる被害も起きています。

そこで「環境保護」と「観光促進」を両立させようと、上川町が始めた取り組みが「大雪いきもの図鑑プロジェクト」。

登山者が写真を投稿することで自然のデータを収集できるというものです。

参加者はあらかじめスマートフォンにアプリをダウンロードし、登山中に見つけた動植物を撮影、投稿します。

(参加者)「あ、ありましたー。キリン。あ、ミヤマアキノキリンソウ。あったー!これだ」

(急式記者)「では私も調査に参加してみます。アプリを起動して写真を撮ると…AIがこの植物が一体何なのかというのを候補で出してくれます。

これは「エゾオヤマリンドウ」ではないかと思われますので、これで投稿しますと…あっ!ゲット、やりました」

対象となるのは、植物のほか動物や昆虫など合わせて20種類。

継続的に登山者が画像を投稿することでデータが集まり、

温暖化が進んだときに分布がどう変わってくるのかも把握できるようになると期待されています。

集められたデータを元に研究を行う地理学の渡辺教授も、様々な効果が期待できる取り組みだといいます。

(北海道大学地球環境科学研究院 渡辺悌二教授)「研究者にメリットがあるだけではないんですね。

私たちがその成果をフィードバックすることによって、多くの人たちが自然に興味を持ってもらえるようになります。

それが自然保護だとかそういったことにつながる」

(参加者)「ポケモンGOみたいだな。意外とやってみたら楽しい」

人と自然が共に生きていく、そのちょうどいい距離感を探ることが、みらいの地球環境を守ることに繋がっています。
9/23(金)「どさんこワイド179」  9/25(日)22:04更新

北海道