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【瞬間】深夜に襲った大きな揺れ「一歩も進めない状態だった」4万人超に一時避難指示 北海道

地震発生時の北海道様似町のアウトドアショップの映像です。

大きくカメラが揺れ、陳列された商品が次々と倒れていきます。

様似町では震度5弱を観測し、この店では朝から後片付けに追われました。

(ハヤサカ 早坂拓三代表取締役)「(倉庫の)壁にあるものは全部落ちまして、一歩も進めない状態だった。(片付けは)まだ数日はかかる状況です」

町内ではこのほか、建物の外壁が崩落するなどの被害が出ました。

同じく震度5弱を観測した浦河町にあるスープカレー店です。

12月9日は臨時休業を決めたといいます。

(さっちゃんハウス 内海幸子店主)「トイレの鏡とかが落ちた。このあとも余震があったら困るのできょうはお休みしようかと思います」

8日午後11時15分ごろに発生した青森県東方沖を震源とする地震は、函館市で震度5強、浦河町や千歳市などで震度5弱を観測しました。

太平洋沿岸中部で一時津波警報が出され、浦河町では50センチの津波を観測しました。

深夜に突然襲った大きな揺れ。

避難中に転倒するなど、道内では少なくとも10人がけがをしました。

(東海林記者)「函館山の麓、二十間坂です。車で逃げてきている人の車が何台もとまっています。避難してきた人と思われます」

午前2時前に20センチの津波を観測した函館市内の高台には車で避難してきた人の姿も。

(地元の人)「急いで家の中を駆けずり回って持てるものを持ってきた。注意報ですから様子を見て大丈夫だったら帰ろうかなと思っています」

(松田カメラマン)「新千歳空港の4階では天井の一部がはがれ落ち床に散乱しています」

新千歳空港では天井の一部がはがれたほか、設置されていたパソコンが倒れました。

8日は大雪の影響で欠航が相次いだため、地震発生時に多くの利用客が空港に残っていましたが、けが人はいないということです。

(利用者)「手荷物検査の所で大きな地震にあったので。すごい縦揺れがひどかった。みんなパニック状態で悲鳴が聞こえてきてびっくりした」

JRや札幌市営地下鉄では一時、運転見合わせや遅れなどが発生しました。

(長岡記者)「札幌駅北口のタクシー乗り場です。午前2時半を過ぎていますが、たくさんの方が並んでいます」

(タクシーの利用者)「新千歳空港でも待ったし電車の中でも待ったし3連チャンですね。やむを得ないと思う自然災害は」

道によりますと、およそ4万2000人に一時、避難指示が出たということです。

9日午後2時半ごろ、震度5強を観測した函館市では、気象台の職員が震度計に異常がないか調査を行いました。

(函館地方気象台 長谷川貴彦さん)「今回の地震で震度5強を観測したのはここだけになります。(今後も)巨大地震や津波に備えておくことが必要になる」

引き続き大規模地震への注意が必要です。

12/09(火) 16:41

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