きょうは津波防災の日 寒さへの備え徹底を!ホームセンターには冬ならではの商品も 北海道
11月5日は「津波防災の日」です。
北海道内では2025年7月、14年ぶりに津波警報が発表されましたが、とくにこれから迎える冬、寒さへの備えが大切です。
(山本記者)「建物の1階が浸水した想定で訓練が行われています」
「津波防災の日」を前に行われた災害救助訓練の様子です。
ヘリコプターから高さ13メートルのベランダに降り立つ隊員たち。
すさまじい音で会話が成り立たない中、ハンドサインでコミュニケーションをはかるなど、高層階の人を救助する手順を確認しました。
(北海道警察本部警備部航空隊隊長補佐 加藤久賀さん)「どこに要救助者がいて、我々はまずどこに行かなきゃいけないか、情報の連携とこのスピード感。どのように援助していけば安全に救助できるか連携したい」
2025年7月、ロシアのカムチャツカ半島付近で巨大地震が発生。
(防災無線)「津波警報が発表されました」
道内でも太平洋沿岸全域に14年ぶりとなる津波警報が発表されました。
根室で最大80センチの津波を観測。
最大避難者数は3万5000人を超えました。
突然人々の生活を襲う大災害。
厳しい冷え込みとなる冬。
とくに北海道では寒さへの備えが大切となっています。
(長南記者)「防災グッズの特設コーナーの中に冬ならではの商品が並んでいます」
札幌市北区のホームセンターです。
こちらの商品は寒さをしのぐアルミでできたブランケット。
薄くて軽いため緊急時の持ち運びにも便利です。
さらに、災害時の食事を支える缶詰やレトルト食品を蒸気で加熱できる商品も。
凍える体をあたたかい食事があたためてくれます。
(ジョイフルエーケー屯田店 池守克之さん)「正月から災害があったので意識が高まっていると感じる」
専門家は1日分以上の備えが必要だと指摘します。
(北海道大学 高橋浩晃教授)「大きな津波の場合、やはり1日以上避難が必要になるということ。そのためにやはり避難する場所で寒さをしのげるような準備が絶対必要になってくる」
いつ、どこで発生するかわからない津波被害。
「津波防災の日」をきっかけに、防災グッズなど自宅の備えを改めて見直すことが大切です。