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【忍者グマの正体は】コードネーム「OSO18」 次々と牛を襲うヒグマ その姿がカメラに

「OSO18」。

北海道・標茶町などで数年前から牛を襲っているクマのコードネームです。

人前に姿を現さず「忍者グマ」とも呼ばれるクマと戦う、地元の人たちを取材しました。

(北海道猟友会 標茶支部 後藤勲 支部長)「忍者グマと言うけど至難の業です、獲るのは」

暗闇の林に見える黒いもの。

3年ほど前から標茶町で牛を襲っているクマで、誰もその姿を見たことがないことから「忍者グマ」と呼ばれています。

先月、町が設置した無人カメラにその姿が映りました。

3年前にも無人カメラがクマの姿をとらえていました。

オソベツ地区の「オソ」に前足の幅が18センチであることから、コードネーム“OSO18”とつけられたクマとみられています。

その足跡の大きさなどから、体長およそ2メートル体重300キロほどの14歳前後のオスのクマと見られています。

標茶町では先月、このOSO18によるものとみられる被害が4件相次いでいて、合わせて牛6頭が襲われました。

(牧場を管理する業者の従業員)「(牛は)腸は破られて意識はないし、腹はへこんで(食べられて)ない状態。

肩は爪で叩かれて傷ついていた牛もいた。間違いなくクマでしょうね」

牛はすでに息絶えていて、内臓が食べられていました。

背中には太い爪でつけられた大きな引っかき傷があり、周辺には大きなクマの足跡が残されていました。

OSO18による牛の被害は、3年前から標茶町や厚岸町の広い範囲でおよそ30件起きています。

被害は身を隠せるような草木が生い茂る夏場に集中していて、ことしは襲った牛を再び食べるために1週間後に戻ってきた事例もありました。

被害にあった牧場には、クマを警戒するため、鳴き声を発し動くオオカミを模した装置が設置されていました。

しかし、広い牧場では効果が薄いのが現状です。

被害にあった地区の周辺で食肉用の牛を飼育している農家も不安を募らせています。

(和牛農家)「クマだけは我々には手に負えないというかどうしようもない。早く仕留めてもらいたいのが農家の願い」

被害を防ぐため地元の猟友会などが捕獲を試みていますが、OSO18は非常に警戒心が強く、なかなか姿を見せません。

(北海道猟友会 標茶支部 後藤勲 支部長)「日の出から日没まで警戒しているけど、一向に姿を現さない。

至難の業です、獲るのは。牛舎のすぐそばで牛が襲われたのは初めて。民家に近づいている」

ことし2月。

道は知床のNPO団体に調査を依頼。

足跡の近くにあるフンや体毛などをDNA鑑定し、その行動が少しずつわかってきました。

OSO18は2月ごろから行動を開始。

一度北上した後、また南に戻ってきたとみられています。

(南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖 理事長)「忍者と言われる所以がひとつあります。やっぱり沢筋を移動するということですね。

川の中を歩いたり川の横を歩いくのが得意のクマですから、余計人目にはつきづらい特徴を持っている」

一方で、捕獲のための包囲網は狭くなってきているといいます。

(南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖 理事長)「先に捕まえないと被害の防止はできない。

被害があった場所でOSO18を追い詰めることは限りなく近くなっている。(OSO18は)人をとても嫌っているんですね。

被害現場にはこの後厳しく立ち入り制限をします。人間のにおいを現場に残さない。その中で捕獲にもっていきたい」

地域の人々を不安に陥れている忍者グマ。

一日も早い捕獲が望まれています。
8/1(月)「どさんこワイド179」  8/2(火)12:43更新

北海道