（百瀬記者）「道庁赤レンガにほど近いこのエリアで建設中だったこちらのビル。あの高さまで建設していましたが、取り壊す作業が決定しました」

札幌市中央区に建設中の地上２６階建て地下２階の複合高層ビルです。

施工会社である大成建設は、品質管理基準を満たさない鉄骨が７０か所あることを認識していたにもかかわらず、

工期が遅れることを恐れて、数値を改ざんして報告していたことがわかりました。

大成建設によりますと、工事は２割ほど進んでいますが、撤去したうえで建て直す必要があり、

完成は予定から２８か月遅い２０２６年の６月になるということです。

（札幌市民）「え！え！いまさら（建て直す）？今何でも材料不足とかありますよね。まったく無駄になっちゃうと考えるとね」

大成建設は「本件事態の重大さを痛感するとともに、二度と同様の事態を起こさぬよう、

信用・信頼の回復に全力を尽くしてまいる所存です」とコメントしています。