千葉県市川市の７０代の女性から現金３５０万円をだまし取ったとして、苫小牧警察署は１３日、詐欺の疑いで東京都品川区の職業不詳、小林祐斗容疑者（２１）を再逮捕しました。

小林容疑者はことし５月１５日、千葉県市川市の女性に孫のふりをして共犯者に電話をかけさせて「現金が必要」などとうその話を持ちかけ、女性の家の近くで現金３５０万円をだまし取った疑いが持たれています。

小林容疑者は５月１８日、苫小牧市に住む８０代の女性から同様の手口で現金９１５万円をだまし取ったとして、先月に詐欺容疑で逮捕されていました。

この２つの事件をめぐっては小林容疑者のほか、だました相手から現金を受け取る「受け子」の少年と、その現金を回収する役を務めた２１歳の男がすでに逮捕されています。

小林容疑者は調べに対し「黙秘します」と供述しています。

警察は小林被告が「リクルーター」と呼ばれる詐欺の実行犯を募り勧誘する立場だったとみて、一連の事件と詐欺グループの全容解明を急ぐとともに、余罪の有無を含め捜査を進める方針です。