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路面電車は30円値上げへ 子どもの医療費助成の対象…高校3年まで拡大 札幌市

札幌市は家計の負担を減らすため、子どもの医療費助成の対象を高校3年生まで拡大することを決めました。

一方で、路面電車は来年12月に運賃が値上げとなる見込みで、市民は悲喜こもごもです。

いまが季節の変わり目。

札幌市内の小児科クリニックでは、体調を崩した子どもたちが診察をうけていました。

市は小学6年生までの通院医療費を所得制限付きで助成し、初診時の一部負担を除いて無償化しています。

こうした制度について、きょう新たな方針が示されました。

(秋元市長)「子ども医療費の助成対象を高校3年生まで拡大するほか、第2子以降の保育料を完全無償化する」

子育て世帯の負担を軽減するため、来年4月に中学3年生、25年4月に高校3年生までと段階的に助成を拡大すると発表。

対象はこれまでよりも7万人増え、21万人となる見込みです。

入院の際の助成も高校3年生までとします。

(保護者)「(兄妹で)うつしあって風邪をもらうことが多いので、拡大されるのは家庭にとっては助けになる」

(保護者)「医療費は削減できないところなので、そこで少し助成が入ったら助かる」

また、夏に厳しい暑さが続いていることをうけて、幼稚園や小中学校・高校などすべての市立学校の教室に、

27年度までにエアコンを設置することも決めました。

一方で…

(宇佐美記者)「電気代の高騰などを受けて、路面電車の運賃を値上げする方針を固めたことがわかりました」

路面電車を運行する市の第三セクターは、現在200円の大人運賃について、来年12月に値上げする方針です。

値上げ幅は30円を軸としていて、230円となる見込みです。

利用者の減少や物価高騰によって赤字が続いていることが原因だといいます。

(利用者)「ちょっと驚きました。生活しにくくなる」

(利用者)「できたら据え置きでやってほしい」

来年春に運賃改定を申請し、認可されれば2017年4月以来7年ぶりの値上げとなります。

新たな支援策の一方で押し寄せ続ける値上げの波。

家計の圧迫が解消される日はまだ見通せないままです。
9/15(金)「どさんこワイド179」  9/15(金)16:22更新

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