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寺のカメラにクマの姿 目撃相次ぐ 彼岸や墓参りの前に注意 北海道松前町

複数のカメラにその姿がしっかりととらえられていました。

今月に入りクマの目撃が相次いでいる北海道松前町。

姿をとらえたカメラは、いずれもマチの中心部に近い寺の敷地内です。

調べてみるとクマは“ある食べもの”を狙っていたようです。

センサーカメラの目の前をゆっくりと歩くクマ。

今月12日午後11時ごろ、松前町松城の寺の敷地内の様子です。

(光善寺 松浦真亨さん)「こちらになります。ここからここまでが150センチだったので、体高がここと同じぐらいで、ここは100センチぐらいだったんですね、それよりは大きかったので、結構大きいクマだなと思いましたね」

また、同じ寺の敷地で翌日・13日午後8時半ごろ撮影された映像には…

硬いものを噛み砕くような音も…

クマが撮影されたのは墓地と隣接する場所で、秋の彼岸・墓参りのピークを前に、寺の住職は気をもんでいます。

(光善寺 松浦真亨さん)「皆さんお墓にものをあげて置いたままというのはしないで持って帰ってくれているので、あげもの狙いでクマが来るということではないとは思うんですけれども、やっぱりちょっと注意喚起して、音とかを立てながらお墓に来てくださいねということはお伝えしたりしています」

この寺から川を挟んでさらに中心部に近い場所にある、松前町唐津の別の寺の敷地内でも、今月に入りクマの目撃が相次いでいます。

(東海林記者)「このあたりはクルミの木が多く、クマはこの実を食べに出没しているとみられています」

周辺にはクルミの殻などが至るところに落ちていました。

今月13日午後7時すぎ、この寺に住む男性が車で帰宅すると…

(専念寺 福島重さん)「いたいたいた」

よくみると、木のかげで黒い物体が動いています。

この寺ではその後も、クマがクルミを食べる音が連日響き渡っていたということです。

(専念寺 福島重さん)「もう本当に響き渡るぐらいパリパリパリパリってずっと食べている。ひと晩中鳴るぐらい音がしていました。本堂の裏手側が結構栗がいっぱいあるので、ちょっとこれからのシーズンまた心配が増えるかなと思っています」

この日も新たなクマのフンが発見され、警察がかけつけました。

地元の警察によりますと、去年1年間での町内のクマの目撃情報は26件。

ことしはきょうまでに、すでに去年の倍以上の60件を超える目撃情報が寄せられています。

町や警察はパトロールを強化して警戒するとともに、特にごみを放置しないよう注意を呼びかけています。
9/18(月)「どさんこワイド179」  9/18(月)18:40更新

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