ニュース

NEWS

貨物列車脱線事故から10年 節目の日にJR北海道が研修会 事故を風化させない

鉄路の安全が脅かされたあの事故から10年です。

JR函館線の大沼駅構内で貨物列車が脱線した事故から節目の10年となるきょう、

JR北海道は安全への意識を新たにするための研修会を開きました。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「鉄道事業を運営する会社として、その資質・モラルを一から問われる事故でありました」

10年前を厳しい表情で振り返るJR北海道の綿貫現社長。

この研修会は全道の保線拠点の11カ所をオンラインで結び、あわせておよそ660人が参加しました。

10年前のきょう(19日)、JR函館線大沼駅で貨物列車の脱線事故が発生。

この事故がきっかけで線路幅の検査データの改ざんも次々と発覚。

一連の問題を受け、JR北海道は9月19日を「保線安全の日」と定め、線路の保守作業に携わる社員を対象に毎年研修会を開いてきました。

きょうは須田征男元会長が事故発生時の対応を振り返ったほか、参加者が当時の映像を視聴し、安全への意識を新たにしていました。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「鉄道の運営は安全・保線なくして成り立ちません。北海道の鉄道輸送の根幹を皆さんが担っていることに誇りをもっていただきたいと思います」

JR北海道によりますと、脱線事故後に入社した社員がすでに全社員のおよそ4割にも達していて、

事故の記憶の風化を防ぐためにも、引き続き取り組みを続けるとしています。
9/19(火)「どさんこワイド179」  9/19(火)16:02更新

北海道