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札幌地裁「懲役13年」交際相手と母親 食い違う主張をどう判断?傍聴記者が解説

裁判を傍聴した村崎記者です。今回の裁判では傷害致死と保護責任者遺棄致死、2つの罪について争われました。まず1つめの争点である「暴行」について、結果として「傷害致死罪」ではなく、「傷害罪」が適用され、死との因果関係は認められないという結論になりましたが、これはどういった判断からなのでしょうか。

(村崎記者)自身も罪に問われている池田被告の証言については、札幌地裁も「慎重な吟味が必要」として、ほかの証拠と照らし合わせての検討を続けてきました。結果、藤原被告が詩梨ちゃんと2人で過ごしたあとに「こどもの頭がぶよぶよになっている」と病院に電話で相談したことや、池田被告から相談を受けていた同僚の証言などから、「頭を複数回殴った」という暴行については藤原被告の犯行と認定しました。しかし、死期を早めたとされる頭の骨折などの重度のけがに関しては、藤原被告の犯行とは断定できないと判断されたため、「傷害罪」を適用するにいたりました。

(宮永キャスター)2つめは、詩梨ちゃんの死因について。検察側は「衰弱死」、弁護側が「窒息死」と意見が対立していました。

(村崎記者)これは詩梨ちゃんが病院に連れて行くなどの保護を必要とする状況だったのかを争ったということになります。札幌地裁は、死因について5日前には元気に歩き回れないほど衰弱し、保護が必要な状況だったとして検察側の主張を全面的に認めました。

(宮永キャスター)最後の争点は、藤原被告が保護をする責任があったのかということです。藤原被告は、父親ではなく母親の交際相手という立場でしたが、ここはどのように判断されたのでしょうか。

(村崎記者)詩梨ちゃんと藤原被告は確かに「親子の関係」ではありませんでしたが、札幌地裁は同居していたことや、藤原被告が池田被告とともに詩梨ちゃんを家に閉じ込めていたこと、また、自らも暴行を加えていたことから「責任があった」と判断しました。

(宮永キャスター)なぜ13年?

(村崎記者)今回は傷害致死が認められなかったことで、18年の求刑に対し13年となりました。ただ、量刑としては最も重い部類となっていて、専門家は東京・目黒で起きた虐待死事件の懲役13年を参考にしたのではないかと指摘しています。

(宮永キャスター)来月からは母親の裁判員裁判も始まり、改めて法廷で、詩梨ちゃんがなぜ亡くなったのか、問われることになります。
10/16(金)「どさんこワイド179」  10/16(金)21:17更新

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