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宴会場に並ぶベッド「野戦病院でした」新規感染者数減れども続く戦い コロナ療養水際の現実

北海道では、入院や軽症者向けの宿泊療養施設への入所ができず、自宅療養を余儀なくされている人が高止まりの状態です。

5月、札幌市内で自宅療養中に亡くなったのは5人と深刻で、医師は「医療体制は限界に近い」と声をあげています。

軽症者を受け入れる札幌の宿泊療養施設です。

大広間にベッドが並び、医師や看護師が張り付いています。

(医師)「息苦しくない?」

(患者)「息苦しいです。」

「91%って非常に低い値だから酸素を吸わないといけない状態なんですよ。そっちのベッドに横になって酸素吸いましょう。」

宿泊療養施設で、診察にあたる水野医師です。

(水野浩利医師)「酸素投与、点滴ですね。これを宿泊療養施設で行わなければいけない」

通常であれば軽症の患者が個室で療養する施設ですが、5月は去年と同じ時期に比べると重症者が5倍以上増えているといいます。

市内のコロナ専用病床がひっ迫状態のため、この宿泊療養施設では、点滴や酸素吸入の対応に追い込まれています。

(水野浩利医師)「ホテルの宴会場を入院の病床にしているが資源が足りない、マンパワーが足りない。宿泊施設で提供しなければいけないのは…限界ですよね。」

5月、感染が確認され自宅療養中、体調が悪化した中村憲昭さんです。

(中村憲昭弁護士)「野戦病院でした。ホテル療養がスタートするんだと勘違いしたが、個室かなと思っていたら宴会場にパーテーションに区切っただけのところにベッドが並んでいて(患者が)横になっているという状況でした」

中村さんは、軽症でしたが発症してから1週間後、38℃を超える発熱と咳が収まらず、体調が急変。

「入院待機ステーション」に搬送されました。

そこには酸素吸入を必要とする患者が横たわり、入院先を待つ様子が。

(中村憲昭弁護士)「周りは酸素を吸入していても数値が上がらない人もいる。重症手前なのに入院できないんだなと酸素管理が必要でも自宅療養というのは医療がひっ迫しているんだなと実感」

札幌市によると自宅で療養している患者は、3日時点で973人。

体調が急変するなどして、「入院待機ステーション」には、ここ数日、12人前後の患者を受け入れているといいます。

中村さんは、自宅に戻り血中酸素飽和度を測る「パルスオキシメーター」で日々の健康状態をチェックし、札幌市とオンラインで診療を続けました。

(中村憲昭弁護士)「陽性が確定した段階で症状がなくてもパルスオキシメーターと解熱剤と咳止めを最初の段階であらかじめ処方していただけると安心感は違うと思う」

命の危機に迫られないよう、患者への適切な対応が求められています。
6/4(金)「どさんこワイド179」  6/4(金)17:13更新

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