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響くピアノ音色 築40年空き家の再生物語

築40年の空き家が生まれ変わりました。

北海道・北見市に空き家を改装したゲストハウスが誕生しました。

中にはグランドピアノなどが設置され、新たな地域の活性の場として期待されています。

響き渡るピアノの音色と歌声。

訪れた人々はゆったりと耳を傾けます。

2日、北見市温根湯のゲストハウスで開かれた演奏会です。

こちらの建物は築40年の空き家を改装しました。

改装に取り組んだのは、千葉県在住のゴスペルピアニスト・末松潤一郎さん。

きっかけは、自身の被災体験でした。

(末松潤一郎さん)「自宅のある千葉で台風被害にあって被災したことがきっかけ。いつまた大きな災害があるか、どこにいてもわからない」

もしまた何かあったとき、安全に音楽活動ができる場所として新しい拠点がほしい。

物件を探していた時に出会ったのが、こちらの建物でした。

(末松潤一郎さん)「ここの部屋(リビング)がまさにこれ、天井が落ちて、雨漏りして、廃墟みたいな感じ」

築40年のボロボロの建物ですが、直感で気に入ったという末松さん。

2020年5月から月に1度北見市を訪れ、地元の工務店と話し合いながら改装を進めました。

空き家を再利用したこの取り組みには地元の人たちからも期待が寄せられ、グランドピアノも企業から無償で提供されました。

ゲストハウスの管理・運営を担当するのは、北見市でホテルを営む工藤さんです。

工藤さんはこの空き家の再利用によって、過疎化やコロナ禍の経済打撃に苦しむ地元の活性化につながることを期待しています。

(株式会社夢風泉代表取締役 工藤平史さん)「今、観光需要がかなり冷え込んでいるということもあり、かなり苦しい状況に置かれている。そんな中でいろんな使い方ができる魅力ある観光地となればまた、足を運んでいただけるのではと期待している」

そして、2日。

まだ一部未完成ではあるものの、ゲストハウスはプレオープンを迎え、地元の人たちが演奏会に訪れました。

(末松潤一郎さん)「空気がおいしくて、食べ物がおいしくて、人がみんなあったかくて柔らかい。(ゲストハウスは)もう好きに使ってって。楽しくていい思い出ができれば、それでうれしいですね」

ひとりの音楽家の手で生まれ変わった空き家。

これからは、地域に美しい音色を響かせていきます。

10/6(水)「STVニュース」  10/6(水)13:40更新

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