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【証言】あの日何があったのか 無線で「KAZUⅠ」と連絡を取った同業者が語る緊迫の事態 北海道・知床沖観光船不明

(ゴジラ岩観光の関係者)「(知床遊覧船の)事業所に行くと、船と連絡が取れていないという様子で、無線も壊れて使えないし、携帯もかけても繋がらないと聞いた」

当時の状況を電話で話すのは、知床の別の遊覧船会社、ゴジラ岩観光の関係者です。

時間になっても「KAZUⅠ」が港に戻らないことに気が付き、心配したといいます。

(ゴジラ岩観光の関係者)「当社のアマチュア無線なら連絡がつくかもしれないので、自社に戻ってアマチュア無線の電源を入れた。電源を入れて2から3回、『KAZUⅠ豊田さん』と呼びかけた。こちらから呼びかけても返答がないのが数十秒続いて、向こうから声が聞こえた。今どこですかと聞くと、ちょっと見渡したような感じで、カシュニという声が聞こえている。カシュニなので、戻るのにかなり時間がかかるという会話をした。緊迫した様子はなかった」

現在地がカシュニの滝だと、知床遊覧船の事務所に伝えた男性。

再び無線機の前に戻ると、状況は一変していました。

(ゴジラ岩観光の関係者)「無線で問いかける前に、向こうから救命胴衣渡せみたいな指示が聞こえた。現場から緊迫した状況が聞こえた。豊田船長の声。無線を取って『KAZUⅠ豊田さん、どうしました』と。エンジンが停止して、船の前の方が沈んでいるということで動けない状況」

すぐに男性は海上保安庁に通報。

豊田船長にも携帯で通報するよう伝えました。

(ゴジラ岩観光の関係者)「船から118番(海保)に電話かけてくれと連絡した。すぐ行動とったのか、無線から離れないとできなかったようで、それ以後、無線を呼んでも会話はできなくなってしまった」

これが無線機での最後の通信になった「KAZUⅠ」。

遭難直前の貴重な証言です。
4/29(金)「どさんこワイド179」  6/3(金)17:31更新

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