牧やすまさ路地裏のスピリッツ

第1回 北海道地方更生保護委員会 調整指導官 沖崎佳奈恵さん

2019年10月1日(火)
このコーナーでは毎週、社会復帰や更生を目指す刑務所出所者を支える方たちにご出演いただき、それぞれが抱える問題や地域全体で支えていくことの重要性をお話いただきます。

沖崎さんは、刑事施設と保護観察所の橋渡しをしています!

  • 沖崎さん
    沖崎さんは、平成12年から保護観察のお仕事に従事されて、昨年から今のお仕事に。
●北海道地方更生保護委員会とは?
⇒刑事施設や少年院からの仮釈放、仮退院の許可や仮釈放の取り消しなどを決定する法務省管轄の機関。
※全国で8つの地方更生保護委員会があり、道内は札幌。

●沖崎さんのお仕事、調整指導官とは?
⇒地方更生保護委員会に配置される保護観察官は、委員が審理をするための準備などを行う。保護観察官でもある調整指導官は、審理のための準備なども行うが、とりわけ刑事施設と保護観察所の橋渡し的な役割。
  • 沖崎さん2
●社会復帰・更生を目指す方たちを拒む壁は?
⇒刑事施設に収容される受刑者のうちおよそ6割が再入者。彼らが立ち直ろうと思ったときに支援できる環境が整っていない。帰る場所や引き受けてくれる人が無かったり、仕事が無かったり、また薬物使用の犯罪をした人は再犯率が高いといわれるが、彼らは依存症という病気であることが理解されずに治療を受けないままの状態であることが多い。高齢であったり障害を抱える人で、必要な福祉サービスを受けられない人もいる。
※再犯防止において、「居場所」と「出番」が重要で、「治療」「福祉サービス」の視点といった新しいアプローチの仕方も・・・

●社会復帰・更生を目指す方たちを支えるために出来ることは?
⇒犯罪者ということで拒絶するのではなく、立ち直りに困難を抱える人たちが多くいることを知ると共に立ち直ろうとする人たちを応援してほしい!更生保護ボランティアなど立ち直りを支援する人たちに協力することから始めてみて欲しい!
  • 沖崎さん3
    「戻らない、戻さない 再犯防止を目指して」また来週の火曜日夕方5時30分頃から放送です!
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