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キニナル〜“共謀罪”ってどんな法案?

2017年5月24日(水)

キニナル〜“共謀罪”ってどんな法案?

世間で今気になることに鋭く斬り込む企画“キニナル”。皆さんは、昨日5月23日(火)に衆議院本会議で可決された「共謀罪」がどんな法案かご存知ですか?
「どさんこアプリ」を使ったアンケートでは「よく分からない」という回答がトップでした。
そこで今回は、「共謀罪」とは何なのか?何が問題なのか?簡単にご紹介しました。

「共謀罪」とは

  • “共謀罪”とは
  • “共謀罪”とは
今までは犯罪の実行後に逮捕し処罰していましたが、「共謀罪」では、犯罪の準備段階で処罰の対象になるため、犯罪の実行前に逮捕し処罰できます。
一番の目的は、テロを含む犯罪を未然に防ぐことです。

「共謀罪」の対象となるのは、テロ組織や暴力団などの組織的犯罪集団で、“一般の人”は捜査対象にはなりません。
しかし、“一般の人”かどうかの判断は、捜査機関が行うため、犯罪集団と一般の人の区別をどうつけるのか懸念されています。
テロリストは一般の人に紛れて活動すると言われており、見つけるためには一般の人のプライバシーにも踏み込まなければならないのではないかという意見もあります。

その他に懸念されているのが、「共謀罪」の対象となる277の犯罪についてです。
この中には、有名人やキャラクターの写真や画像を無断使用する「著作権の侵害」等、テロとの関わりが疑問な犯罪も含まれています。
例えば、“マンション建設反対の座り込み”といった座り込み行為自体は共謀罪の対象ではありませんが、捜査機関が「組織的威力業務妨害罪」と判断した場合、一般の人でも処罰対象となる可能性があります。

衆議院本会議で可決された「共謀罪」ですが、議論が尽くされていないとして野党は強く反発しています。
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