ＳＴＶ札幌テレビ

老若男女限らずにスポーツ・仕事・文化活動、なにか未来に成し遂げたい目標を持った人、すなわちミライビトを応援する新企画「どさんこミライビト」。今回は、一輪車に惚れ込み、その魅力や芸術性を広めようと活動を続ける、若き「一輪車アーティスト」に密着しました。

密着したミライビトは、一輪車アーティスト・岡部莉奈さん。今回、彼女が挑むのは一輪車だけの大きな舞台です。

一輪車パフォーマンスの練習をしている体育館にお邪魔しました。「ふくいの一輪車クラブ」で指導している岡部さん。その実力は折り紙付きです。全国団体3位や国際大会にも出場し、現在は舞台の演出も手掛けています。

岡部さん率いる一輪車チームが挑むのは、“一輪車だけで”行う舞台「ひとつの輪」。コロナ禍の閉塞感を希望で打ち破りたいと岡部さんが企画し、1年以上練習してきました。

岡部さんは地元・福井地区の輪も広げて繋ぎたいと考えています。切り絵作家など地域ゆかりの人たちを自ら撮影して、映像を舞台上で流します。編集作業はいつも深夜遅くまで。その他、舞台での照明の当て方などあらゆることに全力です。

衣装は岡部さんの岡部さんお母さんたちの手作り。お母さんを中心に、親御さんたちも楽しみながらサポートしています。

11月26日(土)、いよいよ本番当日です。練習ではなかなか成功できなかった大技も見事成功し、舞台は大成功！二人三脚で歩んだ岡部さん親子へのねぎらいと感謝の気持ちを込めて、花束のサプライズもありました。

ふくいの一輪車クラブは、岡部さんを含むたった2人から始まりました。最初は練習場所を確保することもままならず、札幌市内を駆け回ったといいます。あれから8年、小さな小さな輪は、ゆるやかながらしかし確実に大きな輪になりました。