どさんこワイド179

オールドタイマー〜古き良きを訪ねて〜小樽美園アイス

2017年1月17日(火)

オールドタイマー〜古き良きを訪ねて〜小樽美園アイス

明治・大正・昭和から愛され続ける名店を訪ねる企画「オールドタイマー〜古き良きを訪ねて」。
今年で創業98年の小樽のアイスクリーム店を訪ねました。

美園アイスクリーム
【住所】小樽市稲穂2丁目
【電話番号】0134-22-9043
【営業時間】10:30〜19:00
【定休日】火曜日
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古くから栄える小樽・都通りに、大正8年に創業した「美園」があります。
北海道で初めてアイスクリームを作ったお店です。

美園アイスの歴史は、外国船が古くから行きかう小樽の港に降り立った一人の船乗りからアイスクリームの作り方を教わったことから始まります。
初代・漆谷勝太郎さんが研究に研究を重ね、北海道初のアイスクリーム店「美園」が誕生しました。
“文明開化の味がする高級品”と称賛され、現在の値段に換算すると約2000円もしたそうです。
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現在は3代目・漆谷匡俊さん(75歳)がお店を切り盛りしています。
アイスクリームの材料は、昔と同じ。卵と牛乳の絶妙な出会いが味の決め手です。
そしてその年の一番いい食材を使うことも代々続くこだわりです。
「材料が単純なほど味は難しい」と話します。
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美園のアイスは後味がさっぱりしているのが特徴です。
一番人気はすべて漢字の「句吏夢素柔凍(クリイムソフト)」。
イタリアのジェラートに似た脂肪分の少ないアイスです。
大正時代に使っていた器を再現した小樽グラスも趣があります。
また、予約しないと売り切れてしまうというのが「プリンパフェ」。
しっかりとした食感の蒸しプリンの下にはアイスクリームがぎっしり詰まっています。
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およそ一世紀にわたり多くのお客さんが行き交い、多くの思い出が溢れる美園には一人一人にそれぞれの物語があります。
70年以上通い続ける常連さんが、初めて美園に連れられてきたのは幼い頃です。
お母さんに連れられ映画を見た帰りに必ず美園に寄って食べたアイス…。その味は今でも鮮明に覚えているそうです。
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もともとお店の一階には食堂があり、アイスクリーム専門店として走り出してからは約20年になります。
お客さんのリクエストで、5年ほど前、懐かしのメニューが1品だけ蘇ることになりました。
その1品というのは、「鍋焼きうどん」です。
こだわりの出汁と、地元の食材にこだわったうどんが決め手。
美園の冬の定番は「焼うどん」と「パフェ」だそうです。

北海道で初めて作ったアイスの誇りと自信、そして小樽の人たちが親しんできた味は、98年の時を経ても決して色あせることはありません。

※掲載の情報は放送当日の内容です。
 この内容は変更になる場合がありますので、詳細は当該の場所へお問い合わせ下さい。
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